YouTuberのイーサン・クラインが一週間の配信停止の処分を受けていました。政治については左派系の意見を言うことが多いイーサンですが、ライブ配信中に右派系の政治コメンテーター、ベン・シャピーロを攻撃していました。
イーサンは2022年10月18日に公開されたポッドキャストで「もしまたホロコーストが起こるなら、ベン・シャピーロはガス室に送られるべき」と発言していました。イーサンもベンもユダヤ系のアメリカ人1ですが、この発言は容認されなかったようです。
問題の発言が含まれたポッドキャストは既にYouTubeから削除されています。
イーサン・クラインの発言
こちらはイーサンの発言を部分的に編集した動画です。
Ethan Klien fantasizing about another holocaust hoping Ben Shapiro gets killed first. #DramaAlert pic.twitter.com/2UARM68RkL
— KEEM 🍿 (@KEEMSTAR) October 19, 2022
ライブ中にイーサンは「言っとくけど、俺アシュケナジム系ユダヤ人だから。」と釈明をしていました。
生配信を見ていた一部のファンはすぐに不適切だと指摘していたようです。
その後、イーサンの発言を知ったベン・シャピーロとTwitterで応酬をしていました。ベンは「もしホロコーストが再びくり返されるのであれば、イーサン・クラインとその家族には無事でいて欲しいと思う」とツイートしています。
イーサンの反論です。
(2022年11月13日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
イーサンは苦しい言い訳をしていますが、大半の人には冗談とは受け止められなかったようです。
イーサンの動画を通報したと報告する人もいます。
(2022年11月13日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
動画は消される
その後、ポッドキャスト動画はガイドライン違反のため削除されました。加えて一週間の配信停止の処分になっています。イーサンはこのようにツイートしています。
(2022年11月13日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
一連の騒動の後、イーサンはファンに謝罪しています(ツイート)。
これまでイーサンはYouTubeの上層部とコネがあって比較的危険な発言をしても動画が削除されることはなく、特別扱いされてきたと指摘されることがあります。しかし今回はコネも効果がなかったようです。YouTubeの規制の運用は厳格になってきているのかもしれません。
一方カニエも
一方、同じく反ユダヤ主義的な発言で猛批判を浴びているのがカニエ・ウェスト(イェ)です。アディダスやバレンシアガとの契約を解除され、大手芸能事務所からも解雇され、離婚弁護士にも見放され、億万長者の地位が危うくなっていると言われています。
Vogue, CAA, Adidas, Balenciaga and Gap have now all cut ties with Kanye West. pic.twitter.com/qz9dDZ6eZ4
— Pop Base (@PopBase) October 25, 2022
問題発言が相次いでいるのでテレビ番組やポッドキャストで説明を求められるとさらに問題のある発言をくり返し、自分で炎上を大きくしています。その結果、さまざまな企業から契約を解除されてしまい、収拾不能になっています。
カニエと比べると、イーサンの冗談への罰は一週間の配信停止の処分で済んでいるので軽傷です。今後、同じ間違いをしたらカニエと同じ目に遭うかもしれません。
Image: rip ethan klein (bye bye ethan klein)