Netflix『エージェント物語Dix pour cent』がおすすめ パリ発、最高級のメロドラマ

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セレブ・エンタメ

Netflixドラマ『エージェント物語』を紹介します。フランスのタレント事務所を舞台にした、手に汗握る、最高級のメロドラマです。

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魅力的なストーリー

物語の舞台はパリ、サミュエル・カー率いる中堅タレント事務所のASKです。事務所に予期せぬ事態が発生し、タレントを束ねるエージェントたちは……という物語です。主役はASKのエージェントたちで、彼らが抱えているタレントがゲストキャラクターとして登場します。

各話のストーリーはゲストキャラクターの撮影現場や私生活でのトラブルを中心に進んでいきますが、複数のプロットが絡まり合って進みます。よく練られたシナリオです。起こる事件はメロドラマ的でご都合主義な偶然も多いのですが1、大量のご都合主義でめまぐるしく事件が起きて押し切るので飽きさせません。

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タイトルの意味

日本語版タイトルは『エージェント物語』、英語版タイトルは“Call my agent”(『私のエージェントに電話して』)ですが、フランス語版のオリジナルタイトルは“Dix pour cent”(『10パーセント』)です2。10パーセントとは、エージェントの取り分です。物語の中ではこのタイトルが何度か効果的に使われています。

魅力的なキャラクター

魅力的な主要キャラクターを紹介します。

アンドレア

「あ、やっちゃった」の顔をする率ナンバーワンの人、アンドレア。

本名はアンドレア・マルトーですが、気に入っていないのでマルテルと名乗っています3。レズビアンですが男性と寝ないわけではありません。

演ずるのはカミーユ・コタン(Camille Cottin)です。

カミーユ

南仏からパリへと上京してアンドレアのアシスタントになるカミーユ。群像劇ですが、あえて主人公を選ぶならカミーユが主人公的な位置づけのキャラクターです(あるいはアンドレア)。

演ずるのはファニー・シドニーです。

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(2021年8月1日:削除されたInstagram投稿をキャプチャ画像で置き換えました。)

マティアス

事務所の稼ぎ頭、マティアス。実はカミーユの父親ですが、周囲には隠しています。仕事人間で、夫婦関係が危機に陥ることも。

演ずるのはティボー・ド・モンタランベール

ノエミ

ノエミはマティアスのアシスタントでスピリチュアル系。『易経』や『あなたもシャーマンになれる』という本を愛読します。

演ずるのはロール・カラミー

ガブリエル

ガブリエルは登場人物の中で一番のモテ男。しかし一番のダメ男でもあります。彼がくだを巻いているシーンが登場しない回が珍しいぐらいです。モテるからダメになるのか、ダメだからモテるのか?

演ずるのはグレゴリー・モンテル

エルヴェ

エルヴェはガブリエルのアシスタント。ノエミとエルヴェはどうも報われないことが多いような……。ターザン(クリストフ・ランベール)についての思い出を語るシーンは爆笑です。

演ずるのはニコラ・モーリー。映画監督でもあります。

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(2021年7月17日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

アルレット

事務所の長老アルレット。愛犬ギャバンといつも一緒です。

演ずるのはリリアヌ・ロヴェール

ソフィア

ソフィアはASKの受付係ですが、実は芽の出ていない舞台俳優です。そんな彼女に転機が訪れるのがシーズン2の主要なプロットの一つです。

演ずるのはステフィ・セルマ

イシャム

シーズン2から登場します。大富豪で、アンドレアの幼なじみです。

演ずるのはアサド・ブアブ

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(2022年5月15日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

コレット

コレットはASKに税務査察に来た職員ですが、意外なところから登場人物と深くかかわるようになります。彼女はエルヴェやノエミ以上の不憫キャラクターです。

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(2022年2月6日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

演ずるのはオフェリア・コルブ

豪華な出演陣

レギュラーキャラクターもいい俳優揃いですが、ゲストが特に豪華です。有名な俳優がASKに所属する俳優として本人役で出演しています。

ナタリー・バイモニカ・ベルッチイザベル・ユペールジュリエット・ビノシュジャン・レノなど、そうそうたる面々です。

本サイトとして嬉しい点は、YouTuberが登場していることです。本サイトで週1回記事にしてきたカナダ急上昇ランキング5の常連、フランスを代表するYouTuber、フランス式にはYouTubeur(ユテュビュール)のノルマン・タヴォー(Norman Thavaud)です。

YouTuberから本格的な俳優に転進しようとするYouTuberノルマンを演じています。

レア・セドゥは登場しません!

登場しないのに存在感のある俳優がいます。レア・セドゥです。

アデル、青は熱い色』『マリー・アントワネットに別れをつげて』などで知られるレア・セドゥ。彼女は本作品には登場しません。登場しませんが、どういうわけか各シーズン最低1回は名前が出てきます。「レア・セドゥがいるよと言われて見に行くと、不在」「『レア・セドゥがうるさく注文をつけているので』と言い訳をする」「レア・セドゥからの贈り物の壺は悪趣味」など、なぜか名前だけ出てきます。隠しキャラなのでしょうか、それともいじられキャラなのでしょうか6

シーズン4で終了だと報道されていますが、シーズン5が制作されても、ぜひレア・セドゥには名前だけで存在感を示してもらいたいと思います。

『エージェント物語』の舞台はパリですが、地元目線なので観光地はあまり映りません。旅行気分を味わうなら、同じくNetflixの『エミリー、パリへ行く』をごらんください。こちらの記事では制作陣が語る主人公のファッションセンスがひどい理由を紹介しています。

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  1. 第3シーズンでノエミが事故に遭うシーンなど。こんな偶然あり得ない。
  2. ちなみに、フランス本国では“Dix pour cent”だがカナダのケベックでは“Appelez mon agent”で、英語版と同じ意味である。
  3. Martelもmarteauもともに「ハンマー」の意。
  4. «Garçon chiffon»(英題“My Best Part”)は2020年公開。ニコラ・モーリーが監督・主演し、ナタリー・バイ、ロール・カラミー、イザベル・ユペールなど『エージェント物語』の出演者が複数出演している。
  5. 2021年4月よりアメリカ急上昇ランキングに切り替えた。
  6. パテの社長を祖父に持つ親の七光り俳優の代表例だから?
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