各方面から批判されているテイラー・スウィフトがローリングストーン誌を使って世間に反論をしています。ローリングストーン誌は「テイラーがナチやMAGAだと断定して攻撃していたアカウントのほとんどはボットだった」とする記事を公開しています。
記事の内容
記事ではSNSアカウントの3.77%がテイラーをナチやMAGAだとする投稿の28%を占め、多くが英語圏の外のものだった、それらの主張をしていたアカウントの多くがブレイク・ライブリーを攻撃していた、と調査結果を報じています。調査は外部のGUDEAというスタートアップ会社がしており、ローリングストーン誌は無関係です。
この記事を読んだ人はテイラーのPRの反論の仕方が妙な点や、なぜ他のアーティストのように直接の声明を出さないのかについて議論をしています。
記事への反応
こちらの動画ではテイラーファンがローリングストーンの記事を受けて「やっぱりボットだと思ってた!」「このようなボット工作は何者がどのような得になるからしているのだろう」とリアクションしている様子をまとめています。
一方、こちらの動画では「GUDEAという会社は世論を操作したり、イメージ向上のためにPRで使うものみたい。テイラーを持ち上げるための記事で調査を担った会社だから、結果がテイラーを擁護するものになるのは当然かな。それよりも、どのような方法でこの結果を導いたのかが気になります。」と話しています。
これ以外に気になる点もあります。テイラーが雷マークのネックレスを売り出したのが、ナチと疑われるきっかけでした1。批判を受け、サイトから削除しています。説明もなく削除しているので、ただの火消しで商品を削除したのか、批判されても仕方がない落ち度がデザインにあったからなのか、判然としません。根拠なく出てきた見当違いな批判ではなく、それなりにファンは心配していたものでしたが、記事ではあり得ない騒動として扱われています。
こちらの投稿はソーシャルメディア・クライシス・コミュニケーションズを専門にしているドクター・シャイアンが記事を批判しています。「記事ではテイラー側に直接質問するべき内容を検証しているのに、していないのはなぜなのか。記事の根拠として黒人女性が書いたとされるReddit投稿を使用しているのは、けしからん。Redditは誰でも何者にもなりすまして投稿できるから。」と記事の信ぴょう性を疑っています。
テイラーが直接、声明を出さないのはなぜなのかが気になります。人気になりすぎて、どのファン層も捨てられなくなったのでしょうか。一部の白人至上主義者からアーリア人種の女神扱いされていたこともあります。
他のアーティストは?
テイラーに贔屓にされているサブリナ・カーペンターはICE(合衆国移民・関税執行局)に楽曲を無断使用され、対抗する投稿をしていました。
Sabrina Carpenter slams the White House for using her song ‘Juno’ for a pro-ICE video:
“this video is evil and disgusting. Do not ever involve me or my music to benefit your inhumane agenda.” pic.twitter.com/oovlmzvHhs
— Pop Base (@PopBase) December 2, 2025
オリビア・ロドリゴや他のアーティストも無断使用されたときには、抵抗しています。しかし、テイラーは無断使用された場合でも声明を出すことはありません。この点も「なぜだろう」と言われています。
エーラズ・ツアーのドキュメンタリーは年内で全6パート配信されると発表されています。テロの危機や事件の被害に遭った遺族に会っていたこともドキュメンタリーで紹介されています。
The way she met the families of the victims, spent some time sobbing, and then put on a 3.5-hour show dancing and singing like nothing had happened just to make the fans who paid money to see her have fun… We don’t deserve herpic.twitter.com/NetRAaymj5
— willnights (@willnights1) December 14, 2025
テイラーがファンを大切にしているのは確かなようですが、それよりも資本主義に魂を売っている人に見えて仕方ありません。動機が何であれ、人を楽しませ夢を売るのは素晴らしいと思いますが。
注
- ナチス親衛隊の徽章を思わせる形だったため。
