パンデミックバブルの恩恵を受けたNo Jumperが経営の危機 保守系メディアDaily Wireは破産か?

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2021年から2022年にかけて人気だったチャンネルやポッドキャストが経営の危機にあるようです。ヒップホップカルチャーを紹介しポルノスターと共演して人気を呼んだノー・ジャンパー(No Jumper)は2025年になり「廃業の危機にあった」と題した動画を投稿しています。

保守的なニュースチャンネルのデイリー・ワイヤ(DailyWire)はベン・シャピーロと映画監督のジェレミー・ボーイング(Jeremy Boreing)が立ち上げたメディアですが、2025年になり破産弁護士に相談しているとの報道が出ています。ベンとジェレミーの間で軋轢が生じているようです。

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No Jumper

こちらがNo Jumperを立ち上げたアダム22が経営危機にあった事情を説明しています。

No Jumper is Going Broke

パンデミック中の2021年から2022年にチャンネルの動画再生回数がかつてなく伸び、Facebook、Snapchatの再生回数も伸びていたそうです。その勢いに任せて、4億円をかけオフィスを買い、メルローズにアパレルショップを開業し、西海岸で有名なタレントを雇い、従業員も大幅に増やしていたそうです。

しかし、2023年に収益が激減します。Facebook、Snapchatの再生回数は5分の1まで落ち込み、8名のタレントが同時期に離脱したのも原因です。2025年になりさらに災難が続きます。10年ほどかけてフォロワーを増やしてきたNo Jumperの公式Instagramが突然削除され、これに加えて元従業員に脅迫じみた訴訟を起こされます。

公式Instagramが削除されたせいでスポンサー投稿ができず、収入が激減します。元従業員の訴えは事実無根だと分かっているそうですが、それでも数か月に及ぶ裁判のせいで数千万円の弁護士費用がかかっているそうです。

15名の従業員を解雇し、規模を縮小したスタジオに引っ越し、新たなInstagramアカウントを作って、なんとか経営を軌道に乗せようとしているそうです。動画を見ると、アダムの経営者としての判断が間違っていたのではないかと思う部分があります。アダムは大げさに表現していますが実際にすぐ破産するとは考えられません。

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Daily Wire

Daily Wireは従業員の25%を解雇して破産弁護士を雇ったと報じられています。

Daily Wireからはここ数年、キャンディス・オーウェンスやブレット・クーパー(Brett Cooper)の離脱があり若者向けのコンテンツを作るのに苦労していたようです。加えて、DailyWireが制作していた子ども向けチャンネルの業務停止をするようです。

進歩派の政治コメンテーターのハサン・パイカー(Hasan Piker)がニュースを紹介しています。

IS THE DAILYWIRE BANKRUPT??

ハサンは「そもそもDaily Wireはビリオネアから資金援助を受けて成り立っていたメディアなので自活できていない。反イスラエルを提唱したキャンディスの存在は打撃になった。加えてアズマンゴールドのようなストリーマーの方が近年の際どいユーモアを好む視聴者に受けている。」と話しています。

破産についてはDaily Wireから公式な発表はないので、実際どうなのか不明です。

余談ですが、2025年の1月から3月にかけて左派メディアが大幅に視聴数を伸ばしているようです。トランプ政権に不満を持つ人々が同じ考えを持つメディアを好むのは当然の結果です。

Daily Wireのようなニュースメディアも、No Jumperのようなポッドキャストも、パンデミックの時期に大いに当たっていました。家にいる時間が延びた人たちに受けたメディアだったからのようです。今から思えば一種のバブルでしたが、経営が苦しくなった主要因は通常の生活が戻ったことにありそうです。次の景気後退が来ればまた彼らは息を吹き返すかもしれません。

Daily Wireは保守系メディアなので、「銃は民主党政権で(規制が来ることを恐れて)よく売れ、共和党政権で売れなくなる」と同じ現象で視聴者が減っていることも考えられます。今現在彼らに代わって隆盛を迎えているのがオンラインカジノですが、オンラインカジノは社会問題化しているのでそろそろ商売が難しくなるかもしれません。ネットでは栄枯盛衰のテンポが速いと感じます。

余談ですが、アダム22は暗号通貨でも詐欺まがいの行為をして批判されていました。今回の破産するかも動画でも視聴者にお布施の方法を宣伝していて、自分の経営判断の尻拭いをファンにさせているので面の皮の厚さを感じます。

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