家族の日常やゲームをしている動画を投稿するファミリーチャンネルというジャンルがあります。新婚カップルから始まり、妊娠、出産を経て、家族みんなが出演する家族チャンネルに成長する場合もあります。ファミリーチャンネルは、動画再生回数を稼ぐために極端な内容を追求して炎上することも頻繁にあります。
今回は、炎上していた家族チャンネルとその問題点を紹介します。
マイカ・スタッファー
マイカ・スタッファー(Myka Stauffer)はYouTube登録者数70万人の家族チャンネルの母親です。
3年前、マイカと夫ジムは中国から養子のハックスリーくんを迎え入れていました。受け入れる前からわかっていましたが、ハックスリーくんは自閉症です。マイカと夫は「ハックスリーは自分たちの手では負えないほど特別なケアが必要だ」と話して養子縁組を解消してしまいます。
(2020年6月12日:削除されたYouTube動画をキャプチャ画像で置き換えました。)
マイカは養子縁組を計画し始めてからハックスリーくんを迎え入れるまで27本の動画を投稿して、その間の動画やSNSの投稿にはスポンサーが付いていました。
(2021年11月23日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
ハックスリーくんを金儲けの道具としか見ていないような無責任な行動に批判の声が出ています。騒動になって以来、チャンネルの登録者数は下降の一途です。
8 Passengers
エイト・パッセンジャーズ(8 Passengers)のYouTube登録者数は247万人です。
エイト・パッセンジャーズの母親、ルビーが批判されています。
- 罰として長男をベッドではなく、ビーンバッグで7か月間寝させる。
- 長男を一人で野宿させる(Wilderness therapy)。
- 罰として子どもからスマホやiPadを取り上げる。
- 撮影中「子どもに友人がいない」など辱める発言をくり返し行う。
- 6歳の子どもにランチを持たせずに学校へ送った。
- 子どもたちの思春期ならではの悩みを撮影して、晒している。
(2021年4月6日:削除されたYouTube動画をキャプチャ画像で置き換えました。)
エイト・パッセンジャーズも動画内容が不適切だと批判され、登録者数を失っています。
ファミリーチャンネルは広告やスポンサーが付きやすいため、YouTuberの間では大金持ちになる手っ取り早い方法だと言われています。その反面、幼い子どものプライバシーを侵害して撮影しているので子どもの将来に悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。動画のせいでいじめられたり、心に傷を負ったりすることもあるでしょう。
動画内容が過激化して虐待が疑われたため、チャンネルが消されたダディー・オー・ファイブの例もあります。
有名ファミリーチャンネルのエースファミリーは近所迷惑をくり返して、批判されていました。
エースファミリーの父親オースティンは浮気の常習犯だとも言われています。動画では仲よさそうにしているファミリーYouTuberが撮影していないときどのように暮らしているのかは本人たちにしかわかりません。
ディズニーの子役をしていた俳優たちが大人になって精神に変調をきたすこともあります。幼いころから視聴者の目に晒されている子どもたちに今後どのような影響があるでしょうか。
Image: ItsBen, 8 Passengers