人気急上昇中の俳優ノア・センティネオが不名誉な話題の中心になっているので紹介します。
Netflixで現在配信中のコメディ映画“Swiped”。コーディングおたくの大学生ジェームズ(ケンダル・ライアン・サンダース)がルームメイトのランス(ノア・センティネオ)にそそのかされて「ヤるための出会い系アプリ」を作らされる、という青春ドラマです。
監督・脚本はAnn Deborah Fishmanです。
このコメディ映画“Swiped”がかなりの駄作なようで、YouTuberはこぞっていじりまくっています。
予告編です。
脚本がめちゃくちゃ
YouTuberはドリュー・グッデン(Drew Gooden)です。
あまりに大味な映画なので、ドリューのファンが「ぜひ“Swiped”をネタに動画を投稿して!!」とリクエストしてきたそうです。The Perfect Date (2019)も似たような作品で、ドリューはすでに見た映画だと思ったそうです。ノア・センティネオはNetflixがごり押し中の俳優だとドリューは言っています。※監督に訴えられたためか、動画は非公開になってしまいました。
面白い点を紹介します。
- 主人公以外の男性キャラクターが、なぜかクソ野郎ばかり。自分のフルネームをデート中の女の子に言いたくないほど、クソ野郎。→「そうだ!デートなんて面倒くさいからヤるためだけのアプリ作ろう!」という発想。ひどい。
- 「ことが終わったら、空輸(airlift)して女の子を部屋から出してくれるような機能がアプリにあったら良いのに」というセリフがある。ひどい1。
- 主人公が風邪を引くシーンでのセリフ。
お母さんが昔作ってくれたお茶が飲みたい。オレンジジュースに6000グラムのビタミンCを入れるんだ。
6キロのビタミンは致死量だよね。
- 主人公はコーディングの天才なので、Microsoft Wordに何かを入力するだけで他の出会い系アプリを停止させる能力を持っている。ひどい。
- 主人公は「女性が望む理想のデートアプリ」を開発する。アプリ名はEve App。Eveアプリは現実に存在していて、月経周期を把握するためのもの。リンク
- 最終的にクソ野郎だった男性陣はいい人になって、めでたしめでたし。
話に深みがなく、キャラクターに魅力もなく、ステレオタイプを踏襲しているだけ。クソ映画だね!
他のYouTuberも酷評
YouTuberダニー・ゴンザレス(Danny Gonzalez)の動画です。
あまりに噴飯ものの映画なので、ダニーのファンが「ぜひ“Swiped”をネタに動画を投稿して!!」とリクエストしてきたそうです。
YouTuberのエルヴィス(Elvis The Alien)の動画です。
あまりに笑止千万な映画なので、エルヴィスのファンが「ぜひ“Swiped”をネタに動画を投稿して!!」とリクエストしてきたそうです。
同じような点を指摘しています。あらが目立つ映画のようです。
訴訟沙汰に?
“Swiped”を批評したドリューとダニーの動画はトレンド入りしていました。
Feelin like a bimbo flying right now ? somebody catch me!! pic.twitter.com/Dlf7mXYcAf
— Danny Gonzalez (@dannygonzalez) July 23, 2019
人気YouTuberたちが映画を酷評しているので、評判に傷が付くのを心配した監督が実力行使に出ました。動画を取り下げないと訴えると脅しています。
YouTuberのMemology 101が動画にしています。
(2023年1月29日:削除されたYouTube動画をキャプチャ画像で置き換えました。)
“Swiped” を酷評しているYouTuberは同じようなメールを受け取っています。
(2020年5月24日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
フェアユースではない、という主張を監督はしています。
執筆時、取り上げた動画はどれも投稿されたままの状態です。厳しい批評を聞きたくない監督の気持ちも理解できますが批評を封じ込めるのはいただけません。筆者も“Swiped”を見ましたが、支離滅裂な印象を受けました。“Swiped”の監督はデヴィッド・フィンチャー監督の作品『ソーシャル・ネットワーク』のコメディ版を作りたかったのでしょうか。
【2019年10月12日】追記しました。
Image: Memology 101, LEKSANDR shalamov, The Rewired Soul