ヴィーガンでグルテンフリーの商品として販売されていたドーナツが実はチェーン店のダンキンドーナツの商品だったのではないかと告発され問題になっています。
告発をしたのはシンディスナックス(Cindysnacks)の店長です。シンディスナックスでは複数の製造元のヴィーガン、グルテンフリーの商品を集めて販売しています。ドーナツは週末ごとに販売していました。今回、告発されたのはシンディスナックスにドーナツを納入した製造者セイボリー・フィグ(Savory Fig)のミシェルさんです。
問題の商品
セイボリー・フィグの商品を金曜日に受け取ったシンディスナックスの店長は、1種類のドーナツがドーナツチェーン店のダンキンドーナツの商品に酷似していると気付きます。
ダンキンドーナツのロゴの色合いと同じDのスプリンクルがちらばったドーナツです。疑問に思った店長はすぐに製造者のミシェルさんに連絡をします。
店長は「Dのスプリンクルが乗っているドーナツですが、ダンキンドーナツで使用されている物に似ていますね。もし、このドーナツがダンキンドーナツの商品であれば、アレルギーを起こしてしまう危険があります。お客さんには重度の乳製品アレルギーの方が多くいるので心配です。念のため商品の陳列は中止しますね。」と送っています。
ヴィーガンやグルテンフリーはライフスタイルとして選択する人もいますが、アレルギーや過敏症でそれ以外のものが食べられない人もいます。もし看板に偽りがあれば大問題です。
ミシェルさんはこのように返事をしています。「ダンキンドーナツの商品ではありません! 陳列したくないのであればどうぞ。でもダンキンドーナツの商品ではありません!」
商品を作る際に使ったスプリンクルが容器に入っている写真を要求しますが、ミシェルさんは彼氏に会うために旅行しているのですぐに送れないと返事をします。かわりに、ミシェルさんはAmazonで購入したスプリンクルの写真を送ったそうです。
店長はすぐにその商品を購入してドーナツと並べています。
サイズも色合いも合っていません。ミシェルさんに連絡しても事実はわからないと判断した店長は検査キットでグルテンの抗原検査をしました。
検査の結果
シンディスナックスの店長がミシェルさんのドーナツを検査したところ、グルテンの陽性反応が出ました。おまけに、ミシェルさんが使ったと主張しているスプリンクルズには乳製品が含まれているとも指摘しています。いずれにせよセイボリー・フィグの商品はヴィーガンでもグルテンフリーでもないようだと結論付けています。
信頼を裏切られた店長は、ここまでの経緯をInstagramに写真付きで投稿して告発しています。今後、ミシェルさん(セイボリー・フィグ)への法的措置を検討しているとも明かしています。
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騒動を聞きつけた人々は、ミシェルさん(セイボリー・フィグ)の商品は高すぎると指摘しています。ドーナツ詰め合わせは6個で$35(約5100円)、12個で$65(約9500円)、シナモンロールは6個で$45(約6600円)、12個で$85(約12500円!)です。
ドーナツやシナモンロールは素敵なコース料理が食べられるような高額な価格設定になっていますが、実態はダンキンドーナツの商品だったかもしれないと思うと怒りが湧いてきます。
ここまでの内容はDo We Know Themが紹介しています。
シンディスナックスの店長に告発されたミシェルさんはInstagramを削除して火消しにかかっています。今後、ミシェルさんがヴィーガン、グルテンフリー界隈で商売するのは難しいでしょう。
ヴィーガンであるか、とか、グルテンフリーであるか、は消費者には容易に確認ができません。ライフスタイルとして選択している人は確認できないところに付加価値を感じているので、容易に騙されてしまいます。アレルギーがある人は、知らずに危険にさらされてしまいます。
今回はシンディスナックスの店長が見抜くことができたので不祥事には至りませんでしたが、これまでも検査をされず販売されてしまっていたのでしょう。定期的に検査する仕組みが必要です。