MrBeastはブラック企業?元社員が告発する ボットやコメント消しの形跡も

炎上

大人気YouTuberのミスター・ビーストが元社員から次々に告発されています。これまでにミスター・ビーストの元親友エヴァ・クリス・タイソンが未成年者と不適切な交流をしていたこと、Amazonの番組の出演者を危険な状態にさらしたこと、ギャンブルまがいの宝くじを視聴者に宣伝してきたことなどが告発されています。

今回は新たに、元社員の中に未成年者に暴行をして犯罪者として登録されている人がいたこと、社員向けの資料がリークして過重労働とハラスメントが問題になっています。

ミスター・ビーストは慈善活動をして視聴者にお金や家や車を配る良いYouTuberとして有名でしたが、ここへ来て批判されています。

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元社員の犯罪歴

ミスター・ビーストは2017年頃、未成年者に暴行して犯罪者登録されている人、通称デラウェアを雇っていたそうです。その人は元社員ジェイクの義理の兄でした。ジェイクはミスター・ビーストから解雇されて以来、ミスター・ビースト批判の旗手になっていましたが、元はといえば義理の兄のおかげでミスター・ビーストの元で働けたそうです。

ジェイク本人が釈明を投稿しています。

ジェイクは、エヴァ・クリス・タイソンが炎上している間、ずっと「ミスター・ビーストは(エヴァの悪事を)知っていた」と当てこすりの投稿をしていましたが、ジェイクも「義兄の犯罪歴を知っていたのに偉そうにミスター・ビーストを批判したのは何なんだ」と言われています1

これらの騒動についてはミスター・ビーストが炎上するきっかけを作ったYouTuberのドッグパック404が二本目の動画で紹介しています。

I Worked For MrBeast, He's A Sociopath

ドッグパックは他の元社員にも話を聞いています。この元社員はミスター・ビーストを解雇された後、再び動画の撮影に呼ばれ、そこで酷い目にあったと話しています。企画は『100日間独居房で過ごす』のような内容だったそうですが、夜間にも電気がついたままで、排水設備のないプールと壊れたアイスクリームマシーンの腐臭の中で過ごしたため精神的にきつかったと振りかえっています。元社員は夜間に電気を消さないのは拷問の一種らしいとも告発しています。

さらにほかの社員の待遇が悪いので上司に相談したら、自分もその社員も直ちにクビになって申し訳ない気分でいっぱいだった、とも泣きながら話しています。

社員への待遇の悪さは、リークした社内文書でも明らかになっています。

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ミスター・ビーストはブラック企業?

YouTuberのロザンナ・パンシノがリークしたらしきミスター・ビーストの社内文書を読み上げています。文書は新たに入社した人向けに書かれたもので、ミスター・ビーストの会社で働くために必要なことが明記されています。

The REAL MrBeast… (Leaked Document)

ミスター・ビーストは社員をA、B、Cで格付けし、お気に入りの社員をA、新人をB、そして使い物にならない社員をCとしています。

文書では徹夜が前提になっていること、店舗に取材依頼を申し込んで断られても許可が下りるまであらゆる手を尽くすこと、職場で火事が起こったとしても目の前の仕事に集中し続けること、失敗を認めること、企業イメージを悪くしない行いをすること、などが書かれているそうです。ミスター・ビーストの動画に出てくる友人たちは特権階級のようで、彼らは動画のために「自由にのびのびと振る舞うこと」が推奨されているようです。

ロザンナは「ミスター・ビーストは自分が社員に要求していることを実践できているのだろうか」と話しています。特にミスター・ビーストは失敗を認め謝罪することはできていないとロザンナは指摘しています。

火消しをする痕跡?

批判されているミスター・ビーストは動画のコメント欄にボットを使って好意的な書き込みをしている疑惑が浮上しています。好意的な書き込みをしたアカウントはいずれも同じ日に作られている、とも指摘されています。

さらに批判的なコメントを消している可能性も指摘されています。

ロザンナは「ウワサによるとミスター・ビーストは探偵を雇い批判的な動画を出している人について探りを入れているそうだ」と妄想じみた投稿をしています。

実際は、今後どのような告発を準備してるのか対策をとるために調査しているのかもしれませんが、陰謀論じみた話になっています。

ミスター・ビーストはドッグパック404に停止命令を出しているそうですが、ドッグパックが告発を止める気配はありません。まだまだ社内で行われていた不適切な行為を暴露すると告知しています。

余談ですが、ミスター・ビーストは炎上のさなか「ビースト・スウォームズ」というおもちゃを売り出していました。小さなモンスターのおもちゃで、何十種類もあるようです。ポケ■ンのようにレアなものも含まれるようで、ファンの子どもたちが熱狂しそうなコンセプトになっています。

残念ながらポケ■ンのようなかわいさはありません。大人のYouTuberは商品をレビューする動画を出していますが、肝腎の子どもたちは買っているのでしょうか。

ミスタービーストは現在のYouTubeの看板なので、そろそろYouTubeが対策に乗り出してくるかもしれません。長らくYouTubeは炎上そのものが起こらないように制御してきましたが、炎上するYouTuberがいなくなり、逆にこれまではクリーンだと思われていたミスタービーストに注目が集まって炎上しています。小規模な炎上を許容した方がよかったのかもしれません。今後もまだまだ炎上する気配のミスター・ビーストです。

  1. しかし登録された犯罪者とはいえ、直接未成年者と接する部署でなければ、更生のためにも積極的に雇用した方がよいのではないかという気もするが。ミスター・ビーストはそこまで批判されるべきなのかわからない。
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