レゴでオペラを再現するOpera for Kidsの作者はLA OperaのOpera Camp参加者?

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今回は毛色の違うチャンネルの紹介をします。

チャンネルはOpera for Kids、登録者数は53人です。チャンネルが登録されたのは2018年11月16日で、これまでに16本の動画を投稿していますが、一番再生されたものでも5000回を少し上回る程度です。

投稿している動画は二種類で、レゴでオペラのシーンを再現するLego Operaシリーズと、電子ピアノで少年が曲を演奏するシリーズです。

チャンネル概要欄に記載はなく、誰が投稿しているのかは明らかではありませんが、おそらくピアノの少年がレゴも作っているものと思われます。

一番再生回数が高いのはこちらの動画です。

フィリップ・グラスによるオペラ『アクナーテン(Akhnaten)』のフェリム・マクダーモット演出版です。冒頭から驚くほどの再現度の舞台を作っています。ストップモーションアニメでジャグリングを表現しているのも手間がかかっています。

こちらの動画では『アクナーテン』の序曲を演奏しています。

レゴで再現しているオペラとミュージカルは『サティヤーグラハ(Satyagraha)』、『ライト・イン・ザ・ピアッツァ(The Light in the Piazza)』、『アクナーテン』、『マーニー(Marnie)』、『ラ・ボエーム(La Bohème)』、『フリードル(Friedl)』、『ブルンディバル(Brundibár)』、『ポストンの白い鳥(The White Bird of Poston)』、『そして私は立ち上がった(Then I Stood Up)』、『エウリディーチェ(Eurydice)』、『ロベルト・デヴリュー(Roberto Devereux)』です。ほとんどLA Operaが上演したものです1

このうち、『フリードル』、『ブルンディバル』、『ポストンの白い鳥』、『そして私は立ち上がった』の4作は『そして私は立ち上がった 公民権四部作(Then I Stood Up: A Civil Rights Cycle)』と題して2019年の夏に9歳から17歳のロサンゼルスの子どもたちを集めて行われたイベントOpera Campの作品です。

『フリードル』と『ブルンディバル』は第二次大戦中のユダヤ人強制収容所に、『ポストンの白い鳥』は太平洋戦争中の日系人の強制収容所に、『そして私は立ち上がった』はアフリカ系アメリカ人公民権運動に、それぞれ関係する作品です。

このイベントでは、子どもたちは7月15日から舞台の練習をしつつ作品の背後にある歴史的事実を学び、8月3日に公演を行いました。

この4作は比較的、知名度が低く、映像化もあまりされていない作品ですが、これらがすべて再現されているところを見ると、少年はこのイベントに参加したのかもしれません。

少年のオペラと音楽に対する愛を感じるチャンネルです。登録者も少なく、動画の質も必ずしも高くありませんが、YouTubeの一つのあるべき姿を見る思いがします。

  1. LA Operaによる上演はそれぞれ“Satyagraha”、“The Light in the Piazza”、“Akhnaten”、“La Bohème”、“Brundibar”、“The White Bird of Poston”、“Then I Stood Up”、“Eurydice”、“Roberto Devereux”である。“Marnie”だけはLA Operaでの上演が確認できなかったが、演出上はMetropolitan OperaEnglish National Operaのものと同じである。
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