Murder hornet(殺し屋スズメバチ)の襲来でアメリカは大騒ぎになっています。
殺し屋スズメバチたちがやってきて夏休みを台無しにするところ。
Murder Hornets on the way to officially cancel your wishful Summer plans:
— Jason Gendron (@JasonGendron16) May 2, 2020
2020年のこれまで。
- なんとか第三次世界大戦を回避
- コービー亡くなる
- COVID-19は燎原の火のように広がる
- 大統領選は悲惨
- 殺し屋スズメバチ
2020 so far:
-We barely avoided World War 3
-Kobe is gone
-COVID-19 spreading like wildfire
-The election is looking to be a dumpster fire
-Fucking murder hornets pic.twitter.com/OxSkNzkIVW— ???! ? (@TheBizarreBen) May 2, 2020
YouTuberでDramaAlertのKeemstarも画像でまとめています。
2020 pic.twitter.com/uaKFtUGULY
— KEEM ? (@KEEMSTAR) May 2, 2020
新型コロナウイルスと米海軍が撮影したUFOと殺し屋スズメバチとカテリーナですね。
New York Timesの記事によれば、この「殺し屋スズメバチ」は
- 2インチという巨大なハチで
- アジアのある国では年間50人もの人を殺し
- 巣を襲ってミツバチを殺すので養蜂業を危機に陥れ
- 米国では2019年の秋に初めて見つかった
というものです。ワシントン州および国境を接したカナダ・ブリティッシュコロンビア州で殺し屋スズメバチが見つかっているそうです。
記事ではこちらの動画が紹介されています。
YouTuberのコヨーテ・ピーターソン(Coyote Peterson)が日本で前日1にオオスズメバチに刺された体験を語っています。腫れ上がった腕を見せつつ、痛みは6時間で消えたが、吐き気はするし昨晩は眠れなかった、今はとんでもなくかゆい、と言っています。
そう、この殺し屋スズメバチとはオオスズメバチのことです2。
動画では標本を出してオオスズメバチはアメリカのスズメバチよりかなり大きいと言っています。
THE MURDER HORNETS ARE HUGE#MurderHornet pic.twitter.com/LYtG96CRZj
— Blight (@Blight209) May 3, 2020
オオスズメバチがこれまで生息していなかった地域に広がると大変なことになるのが想像できます。
ウィキペディアによれば、日本在来種のトウヨウミツバチはオオスズメバチに対抗できますが、養蜂に使われるセイヨウミツバチはオオスズメバチに襲撃されるとなすすべもなく殺戮されてしまいます。一方、そのため、飼育されているセイヨウミツバチが野生に逃げても日本では定着できず、生態系への悪影響が抑制されているそうです。
最後にこちらが神の声です。
さーて、殺し屋スズメバチの次は……
- 強盗ジガバチ
- 児童虐待バッタ
- 強姦ゾウムシ
- 横領コガネムシ
- 窃盗セミ
- 脱税ダンゴムシ
- サイバー犯罪ハンミョウ
- 放火ホタル
- 近親婚昆虫
- 逃亡トンボ
- カ(ふつうのやつ)
だよ3。
(2020年5月10日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
【2020年10月24日追記】その後、米国内でオオスズメバチの巣が初めて発見されたとニュースになっています。
注
- 前日の様子はこちら。
STUNG by a GIANT HORNET!
なんと捕まえたオオスズメバチに腕を刺させている。絶対にまねしないこと。ちなみにコヨーテ・ピーターソンはexecutioner wasp (Polistes carnifex)やアリバチに刺される動画も投稿している。絶対にまねしないこと。
- 記事には“In Japan, the hornets kill up to 50 people a year.”とあるが、こちらのサイトや人口動態統計によれば1979年からの40年間で死者が50人を超えたのは1984年だけで、近年は年間平均十数人にとどまっている。
- ダジャレ風なので正確な訳ではない。