誰でも苦手な食べ物があります。YouTuberのマイケルはトマトが嫌いでした。サラダにトマトが入っていると全部取りのけます。
しかしサラダを食べるたび毎回となると面倒です。そこで、マイケルは自分の代わりにトマトを取りのけてもらうことにしました。──自作ロボットに。
ロボットはトマトを電動シリンダ1で突き刺します。電動シリンダを3Dプリンタ(の残骸)にセットし、3Dプリンタは外部から制御します。当然、ロボットは画像認識をして赤い物体を検出し、突き刺します。画像認識は数千行のコードでしていますが“That’s Nerd Shit”(「オタク臭い」)ということで詳細は語られていません。
ロボットは期待通りの動作を示します。シリンダに威力がありすぎて容器によってはトマト以外のサラダの具も全部周りにまき散らされるのが難点です。
マイケルって誰?
Michael Reeves(マイケル・リーヴス)はYouTuberチャンネル登録者数341万人、ハワイ出身の1997年生まれで現在カリフォルニアのコンテンツクリエイター集団Offline TV2の一員です。プログラミング・電子工作の技能を生かして、面白ガジェットを作って遊ぶ動画を製作しています。
こちらの壁にぶつかると叫ぶルンバは世界的に話題になりました。
執筆時点で再生回数は1200万回を超えています。
電撃(スタンガン)
飲み会が盛り上がるコップです。
Arduinoがテープ式水位センサで水位を測り、データをRaspberry Piに送ります。Raspberry Piはウェブサーバになっていて、ウェブページ上で入力した制限時間以内に飲み干せなかったら電撃を食らわせる、というコップです。ごらんのとおりごく普通のコップですね。
マイケルは電撃(スタンガン)が好きらしく、レーザータグ(サバイバルゲームで当たり判定に使われる装置)がレーザー光を検出すると電撃が走る装置を開発しています。
カメラのシャッターと同時に電撃が走って膝が曲がるので背の高い人につけておくと背の低い人の見栄えがいい写真がとれる装置も作っています。
こちらも面白いのでおすすめです。
首狩りドローン
「なんてこった! 北朝鮮のミサイルで世界が終わるなんてあり得ない! ロボットの反乱で世界が終わるのがかっこいいに決まってるだろ!」と変なテンションで始まるのがこちらの動画です。
そういうわけで、人間の頭をめがけて飛ぶドローンを作っています。12台のドローンをネットワーク接続で制御します。PC上で顔検出を行い、顔の方向に飛びます。
ドローン同士が衝突して思うように動かなかったり、顔検出の閾値の調整をしなければならなかったりしましたが、無事(?)ドローンに襲撃されました。
マイケルの部屋に何でも配達できるTwitterBot
「僕の部屋に置くと良さそうなものを見繕ってAmazonのリンクを貼ってくれたら、15分ごとに一番いいねされた商品を自動で注文するTwitterBotを作ったよ!」とTwitterで告知したマイケル。
「やるんじゃなかった」と冒頭からいきなり絶望しています。
95個も届きました。届いたのは
- 欽定訳聖書(複数)
- 『共産党宣言』
- Sex swing
- ヌンチャク
- BTSのフィギュア
- おっぱいマウスパッド
- コヨーテの尿3(臭い)
- ニコラス・ケイジの顔がプリントされた枕カバー
- 男性生殖器の解剖図
- ラブドール
など、価値の高いものばかりでした。「ギフトカードに商品をツイートしたのが誰かが書かれる仕組みにしておいたからおぼえてろよ」とマイケルは言っています。数が多すぎるのでTwitterで一緒に開封してくれる人を募ってようやく開封できました。
開封を手伝ってくれた親切な2人はYouTuberのガス・ジョンソン(Gus Johnson)とエディ・バーバック(Eddy Burback)です。
インテリアデザイナーのアレックス3にきれいに配置してもらいました。その間マイケルは今回のTwitterBotの仕様を説明しています。
全力で変なものを作るマイケルには脱帽です。作るガジェットは実用性のないものばかりですが、純粋に笑えますし、しかも少しためになります。