FabFitFunの炎上 イーロン・マスクの暴言をクーポンコードに採用した結果、顧客が逃げてしまう

コスメ

ファブ・フィット・ファン(FabFitFun)の創業者がイーロン・マスクに賛同する発言をしていたため、サブスク解約運動が起こっています。ファブ・フィット・ファンはサブスクリプション制で年に4回ギフトボックスが届くサービスです。ギフトボックスの中にはキャンドルや化粧品、アクセサリー、ハンドバッグなどが入り、1回あたり$55(約8000円)ですが$300(約4万円)相当の品が入っていると宣伝されています。

顧客は100万人から200万人とされています。2019年には$80ミリオン(約120億円)の資金を調達しています。

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まずい広告

ファブ・フィット・ファンはTwitterにこのような広告を出していました。

問題の広告

問題の広告

ホリデーシーズンに向け、クーポンコードを発表したようです。この広告はイーロンの「言論の自由」に賛同してXで広告キャンペーンを行うと告知していますが、問題はクーポンコードが「GoFuckYourself」であったことです。

「うせろボケナスGoFuckYourself」はTwitter(現X)を買ったイーロン・マスクが広告主に向けた発言です。

イーロンがユダヤ人への人種差別投稿をしたため、広告主が掲載を中止していた時期のイーロンの発言でした。二重三重で問題があるイーロンの発言をあろうことかファブ・フィット・ファンはクーポンコードに採用したようです。

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気付いた消費者

ファブ・フィット・ファンをサブスクライブしている層はZ世代からミレニアル世代の女性だとされています。仕事に、子育てにと忙しいことが多い世代です。その女性たちが日々の生活に潤いを求め、お得な生活雑貨や化粧品が送られてくるのを楽しみにしてサブスクをしていました。

日々の義務や社会問題や政治からは離れた楽しみを求めていた彼女たちは、ファブ・フィット・ファンのクーポンコードに気付き怒っているようです。一部の声を紹介します。

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(2024年3月9日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

ファブ・フィット・ファンの創業者がイーロン・マスクを賞賛していたり、トランスジェンダー差別をしていたりする投稿が掘り起こされ、ますますファブ・フィット・ファンを批判する声が出ています。

こちらのTikTokでは妻が夫にファブ・フィット・ファンの騒動を紹介しています。

このTikTok動画のオチは「だからみんな「うせろボケナス」ってサブスク解除してるの! 金持ちはTwitterをやっちゃいけないね。」でした。

ここまでの内容はジェンラブが動画で紹介しています。

FabFitFun's CONTROVERSIAL Ad Campaign Backfires | What's Up in Makeup

ジェンはファブ・フィット・ファンのスポンサー案件を受けていたこともあり、個人的に購入していたこともあるそうです。お世話になっていた会社でしたが、クーポンコードの騒動は許せないと話しています。ジェンの母方はユダヤ系なので、イーロン・マスクのようなユダヤ人差別をする人を崇める人が運営している商品は買えないそうです。

ジェンは個人の政治信条や考えは尊重されるべきなのでファブ・フィット・ファンの運営が思想を表現しても構わない、ただし同じように購入者にも考えがあるので結果として登録を解除する人が多くいても仕方がない、と結論しています。ジェンの動画には、こんな政治問題は扱わないでほしいというコメントが多数ついていました。

ファブ・フィット・ファンについても、どのような党派のものであれ、政治的発言が出てくることそのものがうんざりだと考える人が多そうです。明らかに間違った広告キャンペーンですが、なぜこんなキャンペーンをすることになってしまったのか、意志決定過程に興味があります。

顧客からの反発が出ると、ファブ・フィット・ファンは広告キャンペーンは不適切だったと謝罪しています。どれぐらいの顧客が解約しているのかはわかりませんが、ファブ・フィット・ファンのサブレディットでは、解約しようとしたがウェブサイトではなぜか解約できず、電話をかけてようやく解約できた経験談が紹介されています。カスタマーサービスが大わらわになっているのかもしれません。サブレディットではこの事件はGoFFFuckYourself gateやGFYgateと呼ばれています。

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