本を紹介するTikTokのブック・トック(BookTok)界隈で炎上騒動が起こっています。炎上しているのはキャリー@callireadsss(旧名CallisReadingg)です。フォロワー数は23万人です。
ブック・トックには影響力があり、忘れられた名作が突然売れたり、動画を見たおかげで本を読む習慣が付いたという人が出たりしています。出版社も注目しているブック・トックです。
ブック・トックをやっているキャリーは作家に連絡をとり、「本を宣伝するからお金を払え」と話を持ちかけ、現金を受け取るも、本を宣伝しない詐欺をしていると告発されています。
告発しているのは本を多くの人に読んでもらいたいと切望しているインディー作家ばかりで、人の弱みにつけ込み詐欺をしたと人々の怒りを買っています。キャリーのレビューはいいかげんな内容でそもそも本を読んでいないのではないか、とも指摘されています。
詐欺師?のキャリー
こちらの動画は、キャリーの騒動を紹介しています。「キャリーはブック・トック界でそこそこの知名度の人。そんな人から連絡を受け取った作家たちは喜んでキャリーに$400から$600ほどを払い宣伝をしてもらう約束をした。けれど、三本の動画を出すとの約束だったのに一本の動画だけだったり、本の内容に一切触れずに宣伝されたり、そもそも一本も動画を出してもらえなかったりの告発が出ている。こんなクリエイターをフォローするのは止めましょう。」と話しています。
こちらはキャリーからお金をだまし取られたと話している作家のジェイ・ナイト(@authorjmn)さんです。
ジェイさんはキャリーからDMを受け取り、$600を払い二本の動画で本の宣伝をしてもらう約束でした。しかし1か月経っても本の宣伝はされません。キャリーに連絡をしたところ「入金は済んでいるのか?」と逆に聞き返されたそうです。入金をしていたジェイさんは行き違いがあっただけだと思い、さらに$100の全集を送って待つことにしました。
ところが2か月経っても動画は投稿されません。ジェイさんは返金を求めますが、キャリーは「生活費として使ってしまった」と話し拒否します。さらにキャリーは「開封動画ですでに本の紹介をした」と言ってきたそうです。
開封動画では本の名前も出さず、タグもなく、ただ「作家の名前はジェイ」と言っている内容でした。納得できないジェイさんは、同じような被害に遭う人を無くすために今回の告発を投稿することにしたそうです。「作家のみなさん、どうかキャリーにお金を払わないで。」と話しています。
ジェイさんはキャリーとのやりとりをスクリーンショットした投稿もしています。
キャリーの釈明?
批判されたキャリーは釈明動画を投稿します。「お金をもらって宣伝するのは詐欺ではない。たくさんの作家に感謝されている。あんたたちのお気に入りのブック・トッカーもお金をもらって本を宣伝している。体調不良で入院することがあり約束通りのレビューができないときは、半分の金額で宣伝している」と反論しています。
背景の戸棚のドアはがたつき、コードのような物がはみ出している部屋で、腕にヴァンクリーフ&アーペルのブレスレットを付けているキャリーに非常に違和感を抱きます。反省する様子はなく「これはビジネスだ。」と主張しています。
しかしお金をもらって宣伝しているならスポンサー広告だと明示しないとステマで、規約違反になります。ステマは視聴者に対して不誠実です。また、広告主から金を取って広告をしないのは明らかに詐欺で、不誠実な詐欺をビジネスと主張するのは間違っています。
批判されたキャリーはアカウント名を変更し、一時的に全動画を非公開にしていたようです。非がないのであればアカウント名は変更しないはずです。
ここまでの内容はMARKIEが動画で紹介しています。
キャリーの被害に遭った作家のクリスタさんは「今回の騒動のおかげで他に優れたブック・トッカーがいることを知りました。同じように被害に遭った作家の本を買ってみました。こちらが本です。」と他の作家の本を紹介しています。
告発されたキャリーはいいかげんな仕事をしているのは事実ですが、特に反省している様子はありません。キャリーはコメント欄を閉鎖して、相変わらず読んでいるのかいないのかの本を毎日のように紹介しています。