2020年は悪夢さながらの年です。錯乱状態のカニエ・ウェストは1日に100件以上の連投ツイートをしてグラミー賞のトロフィーにオシッコをかけ、他方、武闘派コメディアンのジョー・ローガンが大統領選挙討論会を司会するかもと報道されています。
怪しい集団
そんな中、またおかしな動画が拡散されていました。反マスクを叫ぶ集団がターゲットの店舗内を練り歩く動画です。アメリカという国はいったいどれだけの可能性を秘めているのでしょうか? 底知れぬ深淵に言葉を失います。悪夢のような2020年がまだ3ヶ月以上残っているのが信じられません。
フロリダのターゲットの店舗に反マスク派が侵攻した。
Anti-maskers in Florida invade a Target pic.twitter.com/Z8TWbl8ihD
— Fifty Shades of Whey (@davenewworld_2) September 16, 2020
反マスク派の集団は「マスクを取れ!」と叫び、トランプ大統領を支持する帽子を被っています。執筆時、この動画は2800万回以上再生されています。動画を撮影した人は思わず「ドアホども……」とつぶやいています。
彼らはただバカな白人だから気にしない。
Just say you’re dumb and white and move on. https://t.co/ffg1H5iT8I
— Trixie Mattel (@trixiemattel) September 17, 2020
文化祭の舞台が始まるとき役になりきって通路から登場するところ
(2023年7月30日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
ボートの集団が漂着したらこうなる…
What happens when boat rallies wash ashore… https://t.co/n4gtANBXWX
— Greg Speed (@GregSpeedDC) September 16, 2020
先日、トランプ大統領の支持者がボートで集まり集会を開いていました。その際4艘の船が大波にのまれ、沈んでいく動画が拡散していました。ニュースにもなっています。
ちなみに、ターゲットの店舗内を歩いている一人は先日フロリダ州のパームビーチ郡の公聴会に参加していました。サムネの女性です。
ただの思いつきで店内を練り歩いたのではなく、明確な反マスク派のようです。
最バカ大国アメリカ。
Stupidest country in the world. https://t.co/wLCBVTFuxj
— Ann Killion (@annkillion) September 16, 2020
反マスク派を頭がわるいと一蹴する意見が多く見られました。反知性的だと受け取られるようです。以上の内容はTYT Sportsが動画にしています。
反マスクのニュース
ところ変わって、ユタ州のワシントン郡でもマスクをつけたくない集団が抗議活動を行っていました。
彼らは新型コロナウイルスのパンデミックは実際に起こっていない、無症状感染者は存在しない、子どもにマスクをつけさせる判断は親に委ねるべきだという意見を話しています。さらに「ジョージ・フロイドさんは息ができないと言って亡くなった。私たちが息ができないって叫んでもマスクを強制するのはおかしい」「マスクは嫌いよ。だって子どもを暴行する人たちはマスクが大好きだから」と意味不明な理屈を話す人も紹介されています。
このニュース動画も話題になっていました。
これはサタデー・ナイト・ライブのコントか。そうに違いない。
(2024年5月12日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
ジョージ・フロイドさんの殺人とマスク着用を比較した……アメリカ大丈夫?
She did not just compare what happened to George Floyd to wearing a mask….. is America ok? https://t.co/6oDic9FBdo
— positiviᵗᵉᵃ (@TeaSpillYT) September 14, 2020
動画52秒…ひどい。
0:52 … I know she did not. https://t.co/kTkllUsywq
— ???? ♕ (@stylishmaya) September 14, 2020
同じ世界を生きていても、情報源が違ったり科学や宗教の解釈が違ったり立場が変わったりすれば人の意見は多様になるのですね。あるいは同じ世界を生きていないのでしょうか。
こちらは、マスクをしているにも関わらず通行人に「マスクを取れ!」とケンカを売られた動画です。他人のマスクを外させようとするとはひどい人がいたものです。
自分のマスクを被っていたら、攻撃された。今でもパンデミック中ですよ。
I was attacked by this man for wearing my mask. A reminder that this is still a pandemic. pic.twitter.com/noYLMRtW0R
— Jon Foor (@JonFoor) September 14, 2020
動画を最後まで見ると、ネタであることがわかります。そんなマスクを付けていたら怒られてもしかたない。
ターゲットの店舗内だけではなく、ウォルマートにも反マスク派がいると動画になっています。
フロリダ:反マスク派、先日はターゲットだった。今日はウォルマート…。
(2024年11月17日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
最近アメリカ人であるのが本当に恥ずかしい。他の国に笑われているんだ。
Fucking embarrassing to be American these days—other countries must just sit back and laugh https://t.co/KiqsloczyK
— ROBERT TIRADO (@IRONLUNG_T) September 16, 2020
笑ってなんていません。震撼しているだけです。
何を信じるのも、何をするのも自由な国アメリカ。アメリカの懐の広さを印象づけられます。
そんなアメリカ人が一丸となって糾弾していたのが映画『キューティーズ』でした。