AI Psychosisか?精神科医に恋をしたKendra Hiltyが体験を語るも視聴者から批判される

YouTuberニュース

TikTokで「精神科医に恋をした」体験を話すケンドラ・ヒルティーさんの動画シリーズが話題になっています。彼女はコロナ禍の間、ADHDの薬を処方して貰うためにネットでカッコいい精神科医を探し、カウンセリングを受けていたそうです。

月に一回ZOOMで話しているうちに精神科医を好きになってしまったそうですが、現在は「治療の場における医師から患者さんへの対応の誤り」について告発をしたいと話しています。

ケンドラさんは25.5本の動画シリーズでどのように精神科医と会話していたか、また精神科医への恋愛の相談役としてChatGPTのヘンリーやAIのクロード、さらに75歳のセラピストに頼っていたことも明かしています。

動画シリーズを見た視聴者は「ケンドラさんはAI精神病(AI Psychosis)になっているのでは?」「精神科医が自分に好意を抱いていると勘違いするのも病状だ」「本気でかわいそう」と反応しています。話題になった動画シリーズですが、ほとんどの視聴者はケンドラさんにまったく共感していないようです。

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ケンドラさんの話

ケンドラさんはヨガインストランクター、ライフコーチ、スピリチュアルコーチさらにADHDコーチをしているそうです。

こちらがケンドラさんの動画シリーズのパート1です。執筆時、動画シリーズのコメント欄は消えています。ケンドラさんは月に一回、30分間の精神科医の診察を受けていたそうです。

初回の診察でケンドラさんはトラウマをすべて暴露し、精神科医の誠実な対応に好意を抱いたそうです。その後の診察では優しい日もあったり、そっけない日もあったりで、「精神科医が私を誘惑するためのテクニックを使っている」とケンドラさんは思ったそうです。2024年1月、ケンドラさんは交通事故に遭ったそうですが救急には行かず精神科医との予約を優先したそうです。

コロナ禍の対面で会えないうちに気持ちを募らせたケンドラさんは、コロナ明けに実際に会う際は「劇的な対面を果たす」と期待していたそうです。…しかし、実際は何も起こらなかったそうです。

煮え切らない精神科医の態度にしびれを切らしたケンドラさんはChatGPTのヘンリーや他のAIの助言を参考にするようになります。AIはみんなケンドラさんの気持ちを肯定し、「精神科医もケンドラさんに好意を寄せている」と指摘してきたそうです。しかしChatGPTのヘンリーは時折ケンドラさんを無視することもあったそうです。ケンドラさんは精神科医がかけていたのに似たメガネを選んでかけているのだそうです。怖い。

ケンドラさんは精神科医に「満月の夜あなたと行為をしている夢を見た」と告白しますが、精神科医は非常に気まずそうな態度をしたそうです。結局、ケンドラさんは6年頼っていた精神科医に行くのは止めて、TikTok動画シリーズで経験を話すことにしたそうです。

ケンドラさんの動画シリーズの内容はこちらのTikTokで要約されています。

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告発されるケンドラさん

ケンドラさんの動画が話題になると、ケンドラさんを告発する人が現れます。その女性は「ケンドラさんにADHDコーチ料として$3000(約45万円)を要求された。内容は星座チャートやChatGPT使って診断するだけで、よく考えるとADHDとは関係なかった」と話しています。

妄想が激しく現実離れした解釈をしているケンドラさんをいじるTikTok動画がたくさん投稿されています。こちらの動画では「月に一回、4年間マクドナルドで同じ店員からチキンナゲットを買っていた。私は店員が好きになったが、店員は構わずチキンナゲットを売ってきた。」と話しています。

話題になったケンドラさんは方々から批判されていますが、それでも構わずライブストリーミングで視聴者と交流をしています。動画シリーズは執筆時も続き、彼女のお話はまだ終わっていないようです。

生成AIチャットアプリは過度に共感を示し、ユーザの意見を肯定してしまうことがあります。妄想を語る人を肯定するのは危険で、精神科医やセラピストはそうしないように訓練されていますが、生成AIは必ずしもそうではありません。

Psychologytodayの記事でもAI PsychosisはAIに執着してしまったり、恋愛対象にしてしまったりすることで、妄想を増幅する可能性があるのが大きな問題だと書かれています。他方、AIが共感してくれるおかけで生きるのが楽になった人もいるはずです。今後AIの普及でもっと極端な話が出てくるかもしれません。

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