人気スマホケースのブランド『CASETiFY(ケースティファイ)』で販売されていた商品デザインを巡り訴訟が起きています。ケースティファイを訴えたのはYouTuberのザック・ネルソン(Zack Nelson、チャンネル名JerryRigEverything)です。
いつもはテックレビューをしているザックですが、2023年11月23日にケースティファイの剽窃を訴えている動画を投稿して話題になっています。
ザックの主張
こちらがケースティファイがデザインを剽窃したと訴えているザックの動画です。
ケースティファイに剽窃をされたのはスマホケースブランドのDbrandです。ザックはDbrandの商品のデザインをしていました。ザックのデザインは、既存のスマホの中身を解体した写真を加工して、細かい工夫を加えています。この工夫にDbrandとザックでなければあり得ない細部がありました。
Dbrandがケースティファイによる剽窃を主張しているデザインをTwitterスレッドでも紹介しています。
Exhibit A: The phrase “GLASS IS GLASS AND GLASS BREAKS”.
This is a catch-phrase coined by Teardown co-creator @ZacksJerryRig. This tagline does not exist on the internal hardware of any smartphone, yet somehow appears on @Casetify’s products. (2/6) pic.twitter.com/UpB2u5zg3M
— dbrand (@dbrand) November 23, 2023
Exhibit B: The digits “11 11 11”.
This is a reference to our founding date, November 11th, 2011. This date does not exist on the ribbon cable of any smartphone, yet somehow appears on @Casetify’s products. (3/6) pic.twitter.com/tfQsdGj4TM
— dbrand (@dbrand) November 23, 2023
連続する証拠ツイートを見ると、ザックの思い入れがあるオリジナルデザインが、なぜかケースティファイのデザインにも含まれていることがわかります。
ザックは動画公開の時点でケースティファイへの訴状を連邦裁判所に提出したと明かしています。
サイトが一時閉鎖
ザックの告発動画が公開されると、ケースティファイの公式サイトが一時的にダウンしていました。
LOL @Casetify's site is down https://t.co/yVtWLVC4IV pic.twitter.com/315nzYugDz
— Aaron (@aaronp613) November 23, 2023
多くの人々が商品のデザインを確認しようと、サイトを訪れていたのかも知れません。
その後、ケースティファイが公式に声明を出しています。デザインについては調査中で、該当のケースはすべての販売サイトから消したこと、ケースティファイは常に独自デザインをしてきたことを主張しています。さらに、ザックの告発以降、公式サイトへDDoS攻撃があったとも主張しています。サイトがタウンしたのはそのせいだということのようです。
— CASETiFY (@Casetify) November 24, 2023
DDoS攻撃があったとする主張について、多くのアクセスがあっただけではないかと指摘するYouTuberもいます。
(2024年8月25日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
訴訟が決着するまで長い時間がかかりそうですが、SNSの反応ではザックに同情する意見が多くありました。Dbrandの主張を見る限り、ケースティファイが剽窃していたのは確かなようです。
ケースティファイの商品のうち、全部が剽窃だったのではないかもしれませんが、少数でも剽窃は問題です。ツイート投稿時ケースティファイは剽窃の疑いのある商品はすでに販売サイトから引き上げたと主張していますが、確認した人によればまだ商品は掲載されていたようです。誠実な対応をしているとはいえないかもしれません。
ケースティファイは有名なYouTuberが何人も動画で宣伝していました。この騒動で一時的にこれまでのような商売は難しくなるでしょう。