ピンクソース・レディーことシェフP(Chef Pii)がTikTokで話題になったことをきっかけにピンクの不衛生なソースを売り話題になったのは2022年の夏でした。ピンクソースはその後、ソース会社のデイブズ・グルメ(Dave’s Gourmet)の傘下に入り、レシピが改良され食品衛生法を守り、全米のウォルマートで販売されていました。
売り行きは芳しくないようで、2024年になり100円ショップに陳列されているのが目撃されています。
不衛生なソース
TikTokユーザーのアリーさんはピンクソースを購入してレビューをしていました。視聴者からグリッターが見えると指摘があり、確認したところソースの中にグリッターが入っていたと話しています。
成分表の酢の綴りが間違っていることや、誤字があることも指摘しています。アリーさん以外にもピンクソースについて「ボトルが破裂した状態で届いた」「異臭がする」などの投稿をする人がいました。
その後、アリーさんとシェフPは『クロモショー(Karamoshow)』に出演して騒動について対談していました。
シェフPは被害者になり「アリーさんにハラスメントをされた」と主張しています。この意見に司会者も賛同して「アリーさんは反省すべきことがありそうですね」と話していました。
番組の視聴者はこの展開に納得できずに抗議をします。製造者が不衛生な商品を売れば苦情が入るのは当然だからです。
シェフPとアリーさんの回はYouTubeから削除され、司会者とシェフPはアリーさんに謝罪をしています。
シェフPとアリーさんは和解できたようでした。
金策に苦しむシェフP
その後、シェフPはTikTokの名声を利用して成功した起業家になった、と言いたいところですが、そううまくはいきません。
シェフPは2023年になりGoFundMeで$100,000(約1500万円)の募金を呼びかけていました。コラボした会社デイブズ・グルメからの振り込みがなく子どもに食べさせるお金がない、というのが理由でした。デイブズ・グルメを訴えるための費用が必要だとも話しています。結局、目標額に及ばない$24,250(約350万円)で終了していました。
一方、デイブズ・グルメはシェフPの主張に反論しています。
デイブズ・グルメ側はシェフPにすでに合計$120,000(約1700万円)を払い、本来シェフPが支払うべき商品の返金費用まで立て替えていたと説明しています。シェフPは不必要な散財をしていたという説もあります。
その後
シェフPは新たな商品ブルーソースを発表しています。
一部の商品は完売したようですが「もともと10個しか作ってなかったのでは」というコメントが付いています。
シェフPは「あなたの無意味なコメントはアルゴリズムに貢献しています。ありがとう。」と返事をしています。
もう一人、シェフPの騒動に一役買ったアリーさんの近況を紹介します。アリーさんはシェフPの新商品を買おうとして検索したところ、シェフPにブロックされていることに気付きます。
和解できたと思っていたのはアリーさんだけだったのかもしれません。
アリーさんはその後、シェフP騒動のおかげでインフルエンサーになり、スポンサー案件が来れば必ず宣伝する人になっていたようです。
アリーさんのTikTokアカウントではしょうもない商品の宣伝ばかりしています。お金が稼げるなら、どのような商品でも宣伝する方針のようです。テレビショッピングのQVCみたいと言われています。今は良いのでしょうが、そのうち視聴者の信用を失いインフルエンサー活動が継続できなくなりそうです。それほど有名なインフルエンサーではないので、ここでお行儀よくしていても将来稼げる見込みもないので宣伝マシーンになるのは正しい選択ではあります。
シェフPといいアリーさんといいピンクソースに関わる人には呆れます。ここまでの内容はスローンが紹介しています。
アリーさんはごく無名だったはずですが、その無名な人に広告をさせる会社がたくさんあるのにも驚かされます。最近話題のスタンレーカップの類似商品もアリーさんは宣伝しています。