Netflixで話題のドラマ『アンブレラ・アカデミー(The Umbrella Academy)』シーズン2のネタバレ記事です。
ハーグリーブス卿に養子として育てられたスーパーヒーローの子どもたち7人が地球滅亡を阻止するというテーマです。
仕掛けたっぷりで一回観ただけでは消化しきれない、シーズン2の最終回まで見終わるやいなや早速第1話に戻りたくなるドラマです。
(2024年3月23日:削除されたYouTube動画をキャプチャ画像で置き換えました。)
以下の内容はこちらの動画を元にしています。
シーズン2に隠しネタ
シーズン2の最終回は、2019年に帰還した6名(ベンはヴァーニャを救うために天国へ向かったので)が実家「アンブレラ・アカデミー」に戻ったところで終わります。
しかし帰還した「アンブレラ・アカデミー」のリビングにはファイブの肖像画の代わりに、ベンの肖像画が飾られています。しかも「アンブレラ・アカデミー」ではなく「スパロー・アカデミー」に名前が変わっています。
They landed on Sparrow academy where Reginald and Ben are alive oh no what’s this???#UmbrellaAcademy2 pic.twitter.com/Uf5P56HlMG
— ʟɪᴛᴛʟᴇ ᴘᴇᴀ (@hehelenaa) August 2, 2020
実は、シーズン2ではスパローの登場はこれが最初ではありません。
隠れスパローがたくさん
シーズン2の中でスパロー(スズメ)が随所に隠されていました。43羽もいるようですが、すべて見つけられましたか?
This is some sparrows but i find more ? pic.twitter.com/YfICZZcthf
— ??????????☔︎ (@mtzamariana) August 6, 2020
ホテルのタオルに刺繍されたスパロー、ホテルのメニューのロゴにもスパロー、アリソンのキッチンにかけられたカレンダーにもスパロー、ハーグリーブスの研究室の黒板にも、ハンドラーの書類にも。
シーズン2ではポゴが子どもの頃の回想シーンが出てきます。天才チンパンジーのポゴは宇宙飛行ができるように訓練を積んでいました。
BABY — and I cannot stress this enough — POGO ?#TheUmbrellaAcademy is back in 3 days! pic.twitter.com/RGKImAo4SX
— Michelle Lovretta (@lovretta) July 28, 2020
ファイブが自販機でお菓子を購入するシーンでは“Take Flight With POGO Gogos”というキャンディーが売られていました。このキャンディーのロゴの中にも隠れスパローがいます。
陰謀論
現代アメリカ社会と切っても切り離せない陰謀論もストーリーのスパイスになっています。シーズン2のサブプロットになっているのが陰謀論者が好んで取り上げるケネディ大統領暗殺事件です。
犯人と目されるリー・ハーヴェイ・オズワルドを射殺したジャック・ルビーも登場します。暗殺事件の現場は晴天でしたが、黒い傘を差した謎の男がいました。Umbrella manと後に呼ばれ陰謀論者の格好のネタになったこの男を登場人物たちが自分たちの父親だと思って追うシーンがあります。
(2021年2月21日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
UFOも陰謀論の的です。陰謀論者がUFOに関連する米国政府の委員会だと主張しているMajestic 12も登場します。第3代CIA長官のロスコー・H・ヒレンケッターもサングラスと帽子の男として複数のシーンの背景に出てきます。第1話でもジャック・ルビーと一緒にいる様子が出てきます。サングラスの男の登場シーンも探してみると面白そうです。
The Majestic 12 don’t exist in the comics, but was very well introduced in the Season 2. Giving a lot options for the show to make they big villains in the next seasons in different time lines.. Hope see more of them. @UmbrellaAcad @SteveBlackmanTV #TheUmbrellaAcademy pic.twitter.com/an2OGS8rJp
— Lucas Logan | Phantom (@ItsLucasLogan) August 4, 2020
映画オマージュ
ロッキーになったルーサー
ルーサーがマラソンをしているシーンは映画『ロッキー』のオマージュでした。
In #TheUmbrellaAcademy Season 2, Luther Has a Rocky Moment https://t.co/UYco3tVNmd pic.twitter.com/5ht72gbuVX
— Comic Book Resources (@CBR) August 2, 2020
ルーサーは転倒してしまうので、ロッキーのようにかっこうよくはありません。
キャプテンアメリカ
外見が子どものままのファイブが、年老いたファイブと戦うシーンは『アベンジャーズ/エンドゲーム』のオマージュになっています。
(2021年6月27日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
コミックとドラマの違い
『アンブレラ・アカデミー』はコミックが原作です。ドラマと原作ではストーリー、それぞれのキャラクターの設定が異なります。
公式Instagram解説では、兄弟の中で一番社交性が高いのはアリソン、社交性がもっとも低いのはファイブと紹介されています。
原作コミックではクラウスは空中浮遊する能力がありますが、ドラマではクラウスの空中浮遊は(亡くなっている)ベンが支えているユーモアがあるシーンになっています。
シーズン1では見られなかったクラウスの死者を操る能力が描かれていました。
(2024年11月17日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
コミックでは、クラウスは裸足にならないと能力が発揮できない描写がありますが、ドラマでは関係ないようです。
舞台裏
誕生日を迎えたエイダン・ギャラガーのお祝いをしています。貫禄ありますが、16歳なんですね。演技が上手すぎです。話すことも老成していて、出演者インタビューで彼がしゃべっている内容は他の演者と引けをとらないほど落ち着いています。
こちらは、ディエゴ(俳優のデイヴィッド・カスタニェーダ)のトレーニング風景です。
(2020年10月25日:削除されたInstagram投稿をキャプチャ画像で置き換えました。)
マリン・アイアランド、エレン・ペイジ、エミー・レイヴァー・ランプマンです。
(2021年3月7日:削除されたInstagram投稿をキャプチャ画像で置き換えました。)
シーズン2第6話のエレーベーターのシーンです。ドラマではここでルーサーがおならをします。
アリソンを演じているエミーはこのシーンがお気に入りだそうです。
出演者のインタビュー動画
こちらはショーランナー兼エグゼクティブ・プロデューサーのスティーブ・ブラックマンと演者7名のインタビュー動画です。
スティーブ・ブラックマンは曲の選定にもこだわったそうです。たしかにサウンドトラックはどれも印象的でした1。
(2020年12月21日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
雰囲気が異なる演者がアンブレラ・アカデミーという他人だけど家族を演じているのがたまりません。
撮影はトロントで行われたそうです。
おまけ:原作者の好きなコミック
原作者ジェラルド・ウェイ2が好きなコミックを紹介しています。
松本大洋の『鉄コン筋クリート』が好きだと話しています。ジェラルドいわく、『鉄コン筋クリート』の画風はクラウス・フォアマンによるRevolverのカバー絵と、大友克洋の画風を混ぜたように感じるそうです。子どもの頃は『AKIRA』も大好きだったそうです。
一番好きなイラストレーターはジェームズ・ジーン(James Jean)だそうです。アンブレラ・アカデミーのコミックのカバーはジェームズ・ジーンのイラストです。
夏休みにパワフルな機能不全家族の物語はいかがでしょう。遊び心たっぷりの『アンブレラ・アカデミー』には二重三重の楽しみ方がありますね。
Image: 10Movies