YouTubeを代表するクリエイターのミスタービーストがまたも炎上しています。今回はAIで生成できるサムネのソフトを月額80ドル(約1万2000円)で販売しようとして非難されています。
ミスタービーストのYouTube登録者数は4億人を越え、チャンネルの動画再生回数は870億回を越える大人気クリエイターです。常に再生回数の高い動画を生み出すのでYouTubeの流行を牽引しています。そんなミスター・ビーストのお墨付きの再生回数を稼げるサムネが生成できるとなれば、使用したいクリエイターもいるかも知れません。しかし、生成できるのはほかの動画のサムネの模倣のようです。ミスタービーストは4年前に自身を模倣するYouTuberを批判していたので、自己矛盾を指摘されています。
大物YouTuberのジャック(JackSepticEye)もミスタービーストを批判しています。
ミスタービーストの発表
こちらがミスタービーストが発表したソフトViewstatsのスペックです。再生回数を稼げる流行に適したサムネを簡単に生成できると宣伝していました。
$80 a month for blatant theft pic.twitter.com/CLndGxWRN2
— Dinghy (@DinghyBinghy) June 21, 2025
好みのテイストのクリエイターを選択し、自分の写真をアップロードして、細かい指示を書き込めば、簡単にオリジナルサムネになる…そうです。残念ながら、批判されたので宣伝動画はすでに削除されています。
ただでさえ、AI生成の動画がYouTubeに溢れているのに、さらに拍車をかけるようなことをするのか、クリエイターのくいぶちを奪うのか、これはただの盗作ではないのか、月額料金は動画編集者を雇うより安いが動画編集者の職が奪われるなどの批判が出ています。
ミスタービーストが嫌いなYouTuber代表ジャックの批判の声です。ジャックのブランドはミスタービーストのAIソフト宣伝動画に登場していたので、より怒っています。
What the actual fuck… and he used my logo in the promotion for it too. I hate what this platform is turning into. Fuck AI. https://t.co/P2gJLrJax9
— Jacksepticeye (@Jacksepticeye) June 21, 2025
ジャックはこれまでにも「ミスタービーストのせいでYouTubeがおかしくなった」と発言するほどです。
矛盾
他にもミスタービーストの矛盾を指摘する声があります。ミスタービーストは2021年にロシア人クリエイターにサムネを盗用されていると苦言を呈していました。
I just want to put this here. Rules for thee but not for me. pic.twitter.com/GC5nDmOTvG
— eric pointcrow (@PointCrow) June 21, 2025
他のクリエイターを批判していたミスタービーストですが、2025年になり、堂々とAIで盗用するソフトを宣伝しています。批判している人の中にはミスタービーストは「ただの銭ゲバ」だ、と指摘する意見があります。
批判を受けたミスタービーストはソフトの中にサムネ職人のリンクを入れ、お気に入りのテイストを見つければサムネ職人に依頼をできるようにしたそうです。ミスタービーストは「誰よりもYouTubeへの思いが強いし、世界一のYouTuberとしての責任を感じている。これまで俺のチャンネルでサムネ職人に払った金額は他のクリエイターの比較にならないほどだと思う。だからサムネ職人の職を奪うようなことはしないよ。変更内容はViewstatsの公式サイトで確認してね!」と話しています。
Hey! Thanks for all your feedback on the ViewStats AI thumbnail tool, we pulled it and added a funnel for creators to find real thumbnail artists to commission pic.twitter.com/ICrB8NFyuC
— MrBeast (@MrBeast) June 27, 2025
ここまでの内容はアッシャー・ショーが紹介しています。
クリエイターの意見や苦情を反映して、すぐにソフトを訂正したのは良かったと思います。しかし、ミスタービーストではなくAIに頼るチャンネルは多く存在しているので、AIがYouTubeを席巻するのは時間の問題かもしれません。少なくとも人間が判断し、人間が商売をしているうちは職を保護する対策をするべきなのでしょう。