Wuthering Heightsエメラルド・フェネルの映画化にざわつく原作ファンたち衣装や人種の問題まで

セレブ・エンタメ

エミリー・ブロンテの小説『嵐が丘』が映画化され2026年に公開されます。主演は人気俳優のマーゴット・ロビージェイコブ・エローディが務め、監督は『ソルトバーン』で知られるエメラルド・フェネルです。主題歌はチャーリー・XCXで期待が高まっています。

しかし、撮影のパパラッチ写真やティーザーを見た原作ファンたちやファッションインフルエンサーはやや批判的な意見を投稿しているので紹介します。

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批判の内容

こちらが予告編です。

"Wuthering Heights" | Official Teaser

16歳頃のブルネット、キャサリン・アーンショーを演じるのは35歳の金髪マーゴット・ロビー、人種不詳のヒースクリフを演じるのは白人のジェイコブ・エローディというだけで少しざわざわしています。幼い役を務めるには俳優が渋すぎるのでは、と言われています。本の登場人物の年齢と俳優の年齢の差が大きすぎるという指摘です。

原作小説では階級差、世代を超えたトラウマ、ドメスティックバイオレンス、復讐に駆られたヒースクリフの生涯など暗いテーマが扱われていますが、予告編を見る限りエロティックな要素に集中し過ぎているように見えるとの声もあります。

衣装の時代考証もできていないとの指摘があります。『嵐が丘』が舞台になっているのは1700年代のイギリスです。キャサリンが結婚した1783年は袖付きの黄みがかったドレスが主流だったはずですが、映画では純白のドレスを着用しています。モダン過ぎるそうです。

他にもスカート部分のボリュームを出す役割であるクリノリンのシルエットが見えているのでペチコートのレイヤーをして隠そうとしていないのはなぜ、しかもクリノリンは1850年頃にならないと発明されていないよ、と解説しています。

Twitterには大好きな本が映画化されるのに抵抗がある、予告編をみるに本を真面目に映像化する気は感じられない、この本は史上最高の愛の物語などではない、作品の枠を超え当時の読者に衝撃を与えたゴシック・ホラーである、だからこそ名作なのである、といった投稿があります。こんな長いツイート初めて見た。

こちらの投稿でもヒースクリフは孤児でどこの者かは分からないが、よその者であるのはハッキリと書かれている、それを長身の白人ジェイコブ・エローディに演じさせているのは理解できないと話しています。セットもあり得ないと話しています。

ここまでの内容は英文学・演劇学の博士号持ちのDr. Esme Louise Jamesが動画にまとめています。英文学専攻怖い。

What's Wrong with Wuthering Heights?!
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ポップに売る

そんな酷評をされているエメラルド・フェネルの『嵐が丘』ですが、インフルエンサーを利用して若い世代に売り込もうとしています。インフルエンサーにセットの見学をさせ、広報をして貰っています。

セットから原作の陰湿さは感じられませんが、どのような作品になっているのか楽しみです。

予告編を見て、好意的な意見を投稿する人もいます。

監督によると、現代版の『タイタニック』になるように制作しているそうです。ぜひ女友だちと連れだって劇場に行ってほしい、と話しています。ジェイコブ・エローディのファンが急増する作品になっているのでしょうか。

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