TikTokで人気になったコメディアンのマット・ライフ(Matt Rife、28歳)のNetflixスペシャル『マット・ライフの自然淘汰』が公開されています。
外見が良く、熟女好きと公言していることもあり、マットには熱狂的な女性ファンが多くいます。下積みが長くYouTubeや小規模な舞台で活躍してきたマットでしたが、念願のNetflixスペシャルということもあり注目されていました。
ところが、番組内で女性蔑視の発言をしていると問題になっています。マットの人気を支えるのは女性ファンですが、彼女たちはマットの冗談をどれほど許容するのでしょうか?
DVに関する冗談
マットは番組開始2分ほどで、DVについて冗談を言っています。ボルチモアのレストランを訪れた際、ウェイトレスの目に青あざがあったそうです。「料理が上手ければ青あざができずに済んだのに」とマットは話しています。その後「観客の反応を見つつ進めていくよ〜」と冗談を言っています。
Netflixスペシャルを見た視聴者はSNSに批判を投稿しています。
こちらのTikTokユーザーはスクーターでこけて目に痣ができたとき周辺の人にいじられた経験を話しています。どこにいっても「殴られたの?」と冗談を言われたそうです。一人だけ深刻な顔をして心配してくれた人がいたそうですが、DV被害者をネタとして扱う風潮がいまだにあると指摘しています。
TikTokスターのドリュー・アフアロ(Drew Afualo)は「コイツが女性蔑視の冗談言ったのに驚きはないよ。女性ファンはいらないなんていう人が女性蔑視じゃないわけないでしょう。女性ファンは一度認めてくれると、本当に熱心に応援してくれる。それは企業やスポンサーがよくわかっていること。『女性ファンにお笑いは理解できない』と決めつけて、いらないって言うなんて、バカじゃないかと思うよ。」と話しています1。
海外のネットメディアでも、マット・ライフの発言を批判する記事が多数投稿されていました。
マットの反論?
一部の視聴者から批判を浴びたマットはInstagramストーリーズに「僕の冗談に気分を悪くしたみなさま、僕の正式な謝罪はこちらです」とリンク付きの投稿をしていました。
マットは反省しているようですね。
……ところが、リンクを見に行った人は裏切られたようです。リンク先は「要支援の方のためのヘルメット」の商品ページだったそうです。このInstagramストーリーズのせいで、再びマットは批判されています。
こちらのTikTokユーザーは「マット・ライフのNetflixスペシャルを見るつもりだったけど、こんなリンクを付けるなんてひどすぎる」と話しています。
Netflixスペシャルが公開されて以来ずっと一部の視聴者から批判されているマットです。マットのInstagramストーリーズには、大勢の観客がツアーに詰めかけている様子を投稿していました。
マットのコメディが好きな人には、今回の騒動は問題ないようです。マットからすれば過剰反応する冗談の通じない視聴者は必要ないのでしょう。
ここまでの内容はJAMARIが紹介しています。
マット・ライフは常々、罪のない冗談を捉えて何でもかんでも過敏に反応する風潮(キャンセルカルチャー)はいかがなものか、と言っています。Netflixスペシャルでもそれを実践してたようです。
しかし、トラウマを刺激される人も多いネタをあえて配慮せずに出すのはドリューの言うように戦略として妙です。何を目指しているのかわかりません。
キャンセルされるのが怖くて仕方ないから、自分が安全なところにいることを確認するため、あえて危険なところに行ってみる確認行為を繰り返しているのかもしれません。もし確認行為をやめられないならいずれ破滅に至るでしょう。過激化して右派の祭り上げる第二のラッセル・ブランドになる程度ですむなら、ましな方です。