悪質な事件が発覚しました。
YouTubeにコント(スケッチコメディ)動画を投稿していたミシェル・ハッカニー容疑者が逮捕されました。彼女の成人した息子のローガン容疑者とライアン容疑者も逮捕されています。7人の子どもを暴行し、性的虐待し、監禁していた罪に問われています。虐待されていた7人はミシェル・ハッカニー容疑者の養子で、ローガン容疑者とライアン容疑者は実子でした。
通報したのはミシェル・ハッカニー容疑者の実の娘でした。駆けつけた警察が捜査をしたところ、クローゼットの中にオムツのみを身につけた子どもを発見します。子どもたちは一様に栄養失調、低体重、青白い肌で、目の下のくまが目立ち、警察に「喉が渇いてひもじい」と話したそうです。
子どもたちに聞き取りを行なったところ、ミシェル容疑者は子どもたちをYouTubeチャンネル『Fantastic Adventures』の動画に出演させていました。チャンネルは登録者80万人です。撮影の際セリフを間違えたり指示通りに動かなかったりした場合、罰としてペッパースプレーを顔、性器にかけたり、殴ったり、水風呂に入るように強制したりしていました。ある子どもはミシェル容疑者に血が出るまで性器を爪でつねられたこともあったそうです。
十分な食事、水分を与えず、トイレに行かせず、何日もクローゼットに閉じ込めていたことも捜査で明らかになります。警察はミシェル容疑者の部屋でペッパースプレー2本、鍵付きのクローゼットを確認しています。
警察の聞き取り中、ある子どもは500mlのペットボトルの水を20分で3本飲み干し、ある子どもは2日間何も口にしていなかったことを話し、またある子どもは呼気から食べ物の臭いがして母に怒られるのを恐れ食事を拒否したそうです。さらに別の子どもは恐怖で震えていて質問に答えられなかったと報じられています。
子どもたちは撮影のため、ほとんどの時間をグリーンスクリーンの部屋で過ごしていたこと、数年間、学校に通わせてもらえていなかったことも警察への取材で明らかになっています。
虐待されていた養子の子どもたちの年齢を警察は公表していません。YouTubeはこの事件の発覚後、チャンネルをdemonetizeしたと発表しました。
虐待の事実を認識していたにも関わらず通報しなかった実の息子2人も罪に問われています。警察によればミシェル容疑者は容疑を認めていません。
【2019年3月22日追記】YouTubeチャンネル『Fantastic Adventures』はコミュニティガイドラインに違反したため、閉鎖されました。
参考:Mother accused of abusing 7 adopted children to force them to perform for YouTube