水の都ヴェネツィアが3日間貸し切られ世界中のセレブが集合しています。最寄りの空港には80機のプレイベートジェットが乗り入れ、50台の水上タクシーで参加者が移動する厳重警戒のもとで催されるイベントは世界4位の富豪、ジェフ・ベゾスの結婚式です。お相手は2023年から婚約しているTVジャーナリストのローレン・サンチェスさんです。
出席者はリアリティ番組で有名なカーダシアン・ジェンナー家や、25歳以下としか付き合わないルールを長年貫いてきた俳優レオナルド・ディカプリオ、ケイティー・ペリーと離婚寸前とウワサの俳優オーランド・ブルーム、トランプ大統領の愛娘イヴァンカ・トランプとその家族、テイラー・スウィフトを裏切り不仲になったモデルのカーリー・クロス、世界12位の富豪ビル・ゲイツなど強烈な面々です。
予算は
イタリアのヴェネツィアで2025年6月26日から28日にかけて盛大に行われた祝宴の予算はおよそ40ミリオンユーロから48ミリオンユーロ(約67億円から約80億円)と推定されています。最終日にはサン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂で誓いを交わし、結婚式が終わりました。
初日は船上で泡パーティを楽しんだようです。
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コメント欄は辛辣で「1990年カンクンの雰囲気だね。若かった頃に素敵だと思ってたけど、当時はできなかったことを老境にさしかかってしているみたい」「2002年に高校生だったとき泡パーティしたよ。その後みんな湿疹で苦しんでた!」「マッケンジー・スコットさん、あなたの判断は正しかった。」と書かれています。コメントの多くはジェフ・ベゾスの中年の危機を指摘していました。
出席者は豪華で、カーダシアン家や司会者のオプラ・ウィンフリーの姿が見られました。
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批判の声
こちらのTikTok動画では今回の結婚式を痛烈に批判しています。「ハンガー・ゲーム夫妻が登場しています! ローレンは挙式のために強めに顔の皮膚を引っ張り上げていますね。彼らの姿を見ているとお金ですべてを買えないのだと思います。ジェフはお尻が小さすぎるので、BBLをした方がいいかもしれません。」と話しています。
現地では抗議のデモが行われ「ヴェネツィアを貸し切れるならもっと税金払えるでしょう」とバナーを広げたり、お金にしがみついているジェフの人形を川に流したり、ドイツ人のジェフ・ベゾスそっくりさんが登場したりしています。
大富豪の貧困な発想
世界4位の富豪でもこの程度なのか、とがっかり感に襲われます。やっていることは自分が若かった頃のイケてる奴らのまねっこのようですが、歳をとるとつまらなくなる種類の遊びのように見えます。果たして本当に楽しめているのかわかりません。過去の自分の奴隷になっているのでしょうか。
ローレンが整形オバケなのも含めて、これは何かの罰なのではという気すらします。ヴェネツィアでは下水が運河へ垂れ流しになっているところもあるそうですが、ペットボトルで熟成されたアマゾン配達員の尿が流れ込んでいる可能性もなきにしもあらずです。
観光地の貸し切りもチープな発想です。庶民のすることを大規模にしただけで、退屈です。大金持ちなら、愛の証として一つ街を建設して「ローレン・シティ」と名付けたり、アマゾンで一日だけ結婚記念品しか売らないことにして祝ったり、アルコールの池を作り裸の男女を走り回らせたり、スポーツと芸術の大会を開いて八百長で優勝するところを人々に強制的に見せたり、仮装パーティーの悪ふざけで死傷者を出したりしてくれないものかと思います。それならもっと悪口を書けたのに。
発想の貧困、文化の不毛、教養の不足を感じます。コンピュータと人を操ること以外の知識のないテック長者が急増する中、もっと退屈しない出し物をやらせるために文化的な教育の拡充が急務です。手始めに、義務教育で司馬遷とスエトニウスとフロワサールを読ませるところから始めましょう。
Image: Viral News “Jeff Bezos and Lauren Sánchez’s Wedding Draws Protests in Venice Ahead of Couple’s Nuptials”