ビッグフットハンターに同行し奇人変人を取材するAll Gas No Brakesが不当契約で活動休止

人物紹介

全米各地の特殊なイベント会場に現れ、参加者に取材する流浪のYouTuberのオールガス・ノーブレイクス(All Gas No Brakes)が解散を発表しました。幼なじみの3人組で活動していたYouTuberでした。

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アンドリューのInstagram発表

2021年3月に司会のアンドリューのInstagram投稿でオールガス・ノーブレイクスの活動中止が発表されました。

僕はもう「オールガス・ノーブレイクス」として活動していません。ペイトリオンの支払いも受け取っていないし、YouTubeの収益やその他の収入源からお金を受け取っていません。

僕と一緒にトラックで共同生活をして動画を撮影してきたニックとエヴァンも「オールガス・ノーブレイクス」にもう関わっていません。僕たちは、もう「オールガス・ノーブレイクス」チャンネルやSNSアカウントの管理もしていません。

僕が20歳だったとき、ティーンがヒッチハイクで全米をまわるという内容の『オールガス・ノーブレイクス』という本を書きました。21歳のとき、とある会社に、本の提案をして、会社からトラックを貸し出され、親友と全米をまわる夢を叶えました。

夢を叶えられると有頂天になった僕は、契約書を読まずにサインしてしまいました。

高い勉強代でした。

今まで応援してくれた視聴者のみなさん、本当にありがとうございました。最高の時間を過ごしました。これからの活動内容をお知らせするのを楽しみにしています。

これで終わりではない…。これは希望に満ちた自由な未来の始まりです。

アンドリュー

はっきりとは書かれていませんが、おそらく全ての権利を譲渡させられる不当な契約になっていたようです。このような契約書に(弁護士を通さずに)サインしてしまうクリエイターの失敗談を多く聞きます。これからYouTuberとして活動しようと思っている方は、本当に注意してください。

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アンドリューのInstagram発表を受けて、視聴者がYouTubeのコメント欄に思いを書いています。

アンドリューにチャンネルを返せ、どうせお前らには運営できないだろ。

Instagramで知ったよ(悲しい顔)
この会社は地獄へ落ちるべきだ。

アンドリューはもう「オールガス・ノーブレイクス」に関わっていない! このチャンネルはトラックを貸していた会社に盗み取られてしまった! みんなチャンネルを登録解除するんだ!

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名作選

「オールガス・ノーブレイクス」はトランプジュニアが著書のサイン会をすればアラバマ州へ向かい、地球平面説のカンファレンスが開催されればテキサス州へ向かい、大規模デモが起こればミネソタ州へ向かい動画を作ってきました。どれも傑作です。

「オールガス・ノーブレイクス」の動画は傑作揃いで甲乙つけがたいのですが、特に面白い動画を紹介します。

ミネソタ州へビッグフットを探しに行っている動画です。公開されたのは2020年11月12日ですが、撮影は2019年7月に行われています。

Bigfoot Hunting

冒頭からビッグフットハンターが「ゴリラやオランウータンのメスの生理中のフェロモンでオスのビッグフットをおびき寄せるんだ」と話しています。そもそも実在しているか疑問のビッグフットですが、メスの類人猿のフェロモンをどのようにして手に入れたのか…見れば見るほど疑問が湧く動画です。

解散する前にアンドリューは、2020年7月31日のH3H3ポッドキャストにゲスト出演していました。

All Gas No Brakes (Andrew Callaghan) – H3 Podcast #202

動画制作秘話や全米各地の人をインタビューするコツ、映してはいけない人を映して訴訟沙汰になったことなどを明かしていました。とても興味深い内容なのですが、なかでもアンドリューが「ポ☆ノ撮影に端役で参加したことがある」と話していたのが印象的でした1

冗談が差別やいじめと結びつけられて批判されがちな現代の風潮を考えると、撮影してはいけない人2ばかり取材しているアンドリューの活動がどうなるのか心配になります。熱狂的なファンも多く、常人が近づきがたい世界をYouTubeを通して誰でものぞき見できるようにしてくれた彼らの活動の再開を願うばかりです。

【2021年4月2日追記】
記事内で「ビッグフットのメスのフェロモンをどのようにして手に入れたのか」と表記していましたが、正しくは「メスの類人猿のフェロモン」でした。訂正してお詫び申し上げます。

【2021年12月28日追記】
その後アンドリューは新たなチャンネルを立ち上げ、Qアノン信奉者に取材しています。

Image: My Favorite Channel Just Got Ruined

  1. 筆者は当時すぐに検索して見たが、現在は鍵付きのコンテンツになっている。興味が湧いた方は検索をおすすめする。
  2. 通りすがりの明らかにキマってる人に話しかけているシーンが多い。
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