米国の副大統領候補者討論会が2024年10月1日、米テレビネットワークCBSの主催で行われました。選挙まで35日を切り、二人の副大統領候補が最後に有権者に印象を残す注目の討論会です。
民主党からはミネソタ州知事のティム・ウォルズ、共和党からはオハイオ州の上院議員JDヴァンスが討論会に出席しています。それぞれ補佐役として大統領候補者の勢いをそがないようにプレッシャーがかかっていました。
副大統領候補者討論会
最初に話し始めたのはウォルズ知事です。全米に生放送されている緊張にさらされているのを感じます。ウォルズ知事はハリス現副大統領の発言をそのまま話す場面も見られました。
ネットでもっともいじられているウォルズ知事の発言は「銃乱射犯と友人である」でした。右翼系政治コメンテーターのティム・プールがウォルズ知事の失言をいじっています。
MY GOD
Tim Walz Is friends with school shooters??? pic.twitter.com/L61N8E3IF9
— Tim Pool (@Timcast) October 2, 2024
一方、JDヴァンスはCBSのアンカーにファクトチェックをされる場面がありました。本来のルールではファクトチェックはされないはずでしたが。「ハイチからの不法移民が大量にやってきている」という発言に偽りがあると訂正されています。
「ファクトチェックはしない約束だったでしょう!」とヴァンスは抗議していますが、自分でウソつきだと認めてるみたいで変な話です。
さらに2020年の選挙結果(トランプ敗北)を受け入れているのかと質問され、JDヴァンスは回答を控えています。
(2024年11月10日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
外交について「両候補者ともイスラエルがイランを先制攻撃することに賛成かどうかは答えなかった。両党ともにイスラエルにはやりたい放題させているから。」とTYTのジャーナリストであるアナ・カスペリアンは指摘しています。
Neither VP candidate answered whether they’d be in favor of Israel doing a preemptive strike in Iran.
Let me help. Both candidates would not pressure Israel to avoid doing so. Both parties support anything and everything Israel does.
— Ana Kasparian (@AnaKasparian) October 2, 2024
ところで、再選を図るトランプ元大統領ですが、四年間ともに務めたはずのマイク・ペンス元副大統領はどこに行ったのでしょう。
(2024年11月17日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
2021年1月6日にトランプ支持者たちに絞首台にかけられそうになったので雲隠れしたのでしょうか。
さんざロボティックだといじられてきたヴァンス上院議員でしたが、討論会ではそれなりの様子を見せ支持者からの評価は上がったようです。ウォルズ知事はポイントをそれほど稼げなかった印象です。Twitchの政治コメンテーター、ハサン・パイカーは「ヴァンスは変なやつだと思ってたけどインド系の妻やカマラ・ハリスが嫌いなだけみたい、ウォルズ知事を尊敬しているようだった」と評価していました。妻(と子ども)がかわいそうだからそういう発言は控えた方が良いでしょう。