現地時間2024年7月13日土曜日、ペンシルベニア州バトラーで遊説中のトランプ元大統領が銃撃される事件が起こりました。犯人はトランプ元大統領の立つ演壇から120メートルほど離れた工場の屋根からライフル銃で撃っていたようです。
犯人は現場にいた警護のスナイパーに狙撃され死亡しています。ニューヨーク・ポストの報道によれば犯人は共和党支持者の20歳トーマス・マシュー・クルックス(Thomas Matthew Crooks)だと特定されています。
中継される現場
銃声が数発響いた後、トランプ元大統領は右耳を触る仕草をして、すぐさま隠れています。数名のシークレットサービスが人間の盾になり、トランプ元大統領を囲みます。
しばらくして立ち上がったトランプ元大統領は、取り囲むシークレットサービスの中から右手を突き上げ「戦う!」と声を上げています。その瞬間に撮られたのがこちらの写真です。写真は写真家のエヴァン・ヴッチ(Evan Vucci)さんが撮りました。
Donald Trump spotted in Pennsylvania today. pic.twitter.com/Fk8doHQ90C
— Pop Base (@PopBase) July 13, 2024
エヴァンさんは2021年にピュリツァー賞を受賞していますが、この歴史的な瞬間もまた捉えたので、再び受賞することになるかもしれません。
犯人はトランプ元大統領から120メートルほど離れた建物の屋根から撃っていました。
(2024年8月5日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
トランプ元大統領の耳に当たっているので、あと数センチずれていれば危険な状況になっていたでしょう。
We can confirm purported Trump rally shooter Thomas Crooks was a registered Republican and gun enthusiast. The 20-year-old wore a Demolitia T-shirt, a popular gun website. @LeadStoriesCom verified his voter registration. pic.twitter.com/d2OyYIiJRS
— Alan Duke (@AlanDukeNews) July 14, 2024
共和党支持者なのでトランプ大統領に反対していたというよりは、個人的な理由かもしれません。精神的な問題を抱えていた可能性もあります。
かまってちゃん乱入
人々がトランプ元大統領の命に別状がなく安堵していると1、「俺に注目しろぉ!」と声を上げたのはイーロン・マスクです。とんだかまってちゃんです。
Elon Musk says there have been two attempts to kill him in the past 8 months.. ‼️😲
via spectatorindex pic.twitter.com/XMUptr8pPP
— DramaAlert (@DramaAlert) July 14, 2024
今回のトランプ元大統領のようにその様子はカメラで捉えられているのでしょうか。ところで、かなり前のことになりますが、当時の彼女に殴られて顔にあざができていたことがありましたね。その話でもしたらどうでしょう?
エヴァンさんの写真はすでにTシャツにプリントされ販売されています。「アメリカのために戦い続ける」「狙撃は俺らを強くする」などの文言が添えられています。
they already got the picture of Trump getting shot at on t shirts in stores 😭😭😭 pic.twitter.com/KJDo47hRVV
— FearBuck (@FearedBuck) July 14, 2024
暴力によって民主主義へ影響を及ぼそうとする試みが失敗したのは不幸中の幸いでしたが、早速商売が始まるところにアメリカを感じます。
かまってちゃんのSNS、混乱
人々は一様に衝撃を受けたようですが、こんな評価もあります。
(2024年11月10日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
今後、様々な陰謀論の噴出も心配されます。事件があるたび、陰謀論者は、この事件はでっち上げだ、事件の被害者と称する奴らは役者だ!と叫ぶものですが、それを皮肉るツイートもありました。
This is a crisis actor. I recognize him from Home Alone 2 https://t.co/o0jENOQgTE
— Christin (@hexprax) July 13, 2024
確かにトランプ元大統領は『ホーム・アローン2』にカメオ出演したことがあるのですが、陰謀論者は真に受けるかもしれません。
衝撃的な事件のせいでTwitterのアルゴリズムが大混乱になっていました。見出しは「副大統領のハリス撃たれる2、世論の反応」「映画『ホーム・アローン2』に出演した俳優、トランプ集会で撃たれる?」「トランプ集会の事件はジョディ・フォスターへの賛歌か?」など、ふざけた内容になっています。
Twitter's AI is doing great pic.twitter.com/pnbPNbJB3U
— Aric Toler (@AricToler) July 14, 2024
混乱に陥っていますが、便乗でネタに走るのは慎んだ方がよい、という意見もあります。
(2024年9月29日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)
今回の事件はネタに走れる程度で済んで幸運でした。しかし、今後も政治的・社会的混乱は続きそうな気配です。