Jaclyn Cosmeticsのリップスティック騒動の新情報が出る 民事再生の書類から原価や不衛生の理由が明らかに

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美容YouTuberのジャクリン・ヒルが2019年に売り出し不衛生だと批判され炎上したリップスティックについて、原価や製造した工場などが明らかになりました。

ジャクリンのブランド『ジャクリン・コスメティックス(Jaclyn Cosmetics)』は2023年1月に米国内での店舗を閉店したモーフィー(Morphe)で販売されていました。

モーフィーの倒産に伴ってジャクリンの化粧品ブランドは民事再生(チャプター11)の手続きをデラウェア州で申請しています。その書類から、リップスティック製造の詳細が判明したようです。

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リップスティックの原価が明らかに

ジャクリンは2019年、自身のブランド立ち上げ第一弾の商品としてリップスティックを発売していました。人気YouTuberが満を持して発表した商品で注目を集めていましたが、購入者から苦情が殺到します。

リップスティックには謎の繊維やカビが見られたり、粒状のものが混入していたりと不衛生だったようです。

問題発覚後、ジャクリンは購入者へ返金をすると釈明していました。

このリップスティックの背景を民事再生の書類から明らかにしたのは、YouTuberのジェンです。

What You DON'T Know About Jaclyn Cosmetics + Mikayla’s MascaraGate! | What’s Up in Makeup

ジェンはジャクリン・コスメティックスの民事再生手続きについての書類を読んでいたところ、興味深い発見があったと紹介しています。

  • 当初、リップスティックは長い間倉庫に保管されていたから変質していたとウワサされていたが、実際は逆だった。販売のわずか1か前に20万本のリップスティックを製造していた。
  • 製造から発送までの期間が短く、品質管理はできていなかったのではないか。
  • ジャクリン・コスメティックスはOxygen社に負債(未払いの契約)がある。リップスティックを製造したのはOxygen社と推定される。
  • Oxygenの工場内で犬や猫が歩き回っている写真が出回っていたことがある。リップスティックに混入していた繊維を解析したYouTuberは「99%猫の毛」と話している。
  • リップスティック部分の原価は96セント(パッケージはおそらく2ドルくらい)。リップスティックは18ドルで販売された。
  • Morpheはリップスティックの品質を知りつつ、ハイライタースティックの製造も同じ工場に依頼していた。
  • ジャクリンが宣伝のために使用したリップスティックは別のバッチで作られた可能性が高い。工場から出荷された日付より早く動画が公開されているので。

ジャクリンは最高級のリップスティックを提供したいと宣伝動画で話していました。

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2019年にリップスティックの欠陥品が相次いで告発されたとき、古参美容YouTuberのマレナ・ステルはジャクリンに「あの工場は使わない方がいい」と警告していたようです(動画)。最高級とはほど遠かったのでしょう。ジャクリンには言行不一致があったようです。

今さらな情報ではありますが、民事再生に伴い原価や工場への未払いまで明らかになったジャクリン・コスメティックスでした。

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衣料品ブランドの騒動

ジャクリンは化粧品だけではなく、新たに衣料品ブランド『KOZE(コーズ)』を立ち上げています。そのブランド名でも騒動が起きています。

実はコーズというブランド名で先に活動していたインフルエンサーがいたのです。ケイリンさんは2017年からコーズという名前でショップを運営していました。

2022年になり、ジャクリンは『KOZE(コーズィー)』から衣料品を販売しています。

recovered instagram CkJO2zcuZnf

(2023年4月2日:削除されたInstagram投稿をキャプチャ画像で置き換えました。)

ケイリンさんは動画で残念だが、ブランドをたたむと発表しています。ケイリンさんは大物YouTuberと同じブランド名で勝てないと判断したようです。

事情を知っている視聴者は、ジャクリンがケイリンさんのブランド名を実質的に奪ったようなものだと批判しています。

ジャクリンは今のところ商売が順調なようですが、ファンに不誠実な対応をしているといずれ見放されてしまうでしょう。

……ここまでやっても見放されないのだから大丈夫かもしれません。

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