【ネタバレ】White Lotus Season3がおもしろコワすぎる マイク・ホワイトの気管支炎の悪夢から生まれた物語

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Max(日本ではU-NEXT)で配信されている『ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート』のレビュー記事です。ホワイト・ロータスのシリーズはすべてマイク・ホワイトが脚本・監督を務めています。

大人気シリーズなので、シーズン3のエピソードが公開される度にSNSで「今後どのような展開になるか」の推理や深読みが投稿されて話題になっていました。シーズン3はタイのラグジュアリーリゾートが舞台になっており、仏教も重要なテーマになっています。

シーズン3の展開はタイでロケハン中のマイク・ホワイトが気管支炎で入院した病院で吸入器を付けたときに見た悪夢から得た、とポッドキャストで明かしています。シーズン3が登場人物(と視聴者)にストレスがかかる悪夢のようなシーズンになったのも納得です。シーズン3の最終回は620万回再生され、シーズン2の最終回より視聴数が52%増したそうです(投稿)。

公式予告編はこちらです。

The White Lotus Season 3 | Official Trailer | Max
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アイデンティティーで苦しむ人々

こちらがマイク・ホワイトがシーズン3について話している公式ポッドキャストです。

The White Lotus Official Season 3 Podcast | Bonus Episode | HBO

シーズン1では社会的階級がテーマになり、シーズン2では性がテーマでした。シーズン3では、「人は『自分はこういう人』と設定しているせいで苦しんでいる。アイデンティティーが悩み、苦しみの元になっていることを描きたかった」そうです。

マイクは「一見まったく異なる男二人が偶然にも似たような経験をする様子」を描いたそうです。ティモシーは「周囲から期待され当然の様に果たしてきた役割を全うできなくなったときに起こる人格崩壊」を代表し、対比としてリックは「生涯、誰にも必要とされず愛されなかった人が生い立ちに固執するせいで目の前の愛に気付けずに起こる不幸」を代表しているそうです。

シーズン3で最も深い発言をしていたのはフランクでした。

フランクを演じた俳優のサム・ロックウェルは私生活でケイトを演じたレスリー・ビブと長年のパートナーです。才能ある夫婦ですね。

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カットされた部分

シーズン3の最終回は1時間30分と長尺でした。そのため撮影していたのにカットしたシーンがあったそうです。実はパイパーは処女を喪失し、その相手はザイオンだった…そうです! パイパーの衣装が最終回で一変しているのはそのためだそうです。

他にも設定でローリーの子どもはノンバイナリーでthey/themの代名詞を使う設定だったそうですが、トランプが大統領に当選したのでカットになったそうです。トランプ政権は執拗にトランスジェンダーの人々を標的にしているので、不要な論争、攻撃の元にならないようにとの配慮がされたそうです。

実はHBOはチェルシーを演じたエイミー・ルー・ウッドの起用には反対していたそうですが、マイクの強い希望で採用されたそうです。俳優のエイミーは取材で「最初の週にプロデューサーから『HBOはなんと言おうとも、君でなくてはならなかったんだよ、マイクの望みだったんだ』と言われ、よかれと思っての発言だったのは理解できるのですが、つい『HBOは私を起用するのに反対していた、きっと私がブスだからだ、マイクはきっとあのブスじゃないとダメなんです!って言ったんだ』と思ってしまいました。」と語っています。

エイミーはインタビューでしばしば自虐的な冗談を言って笑いを取っていますが、心配になります。

シーズン3で有名(らしい?)俳優役をしたミシェル・モナハンは「ジャクリンがテレビに出ている俳優という情報以外、特にないので、どのような番組なのか詳細は明かされていません。マイクはあえて、どのような番組か明示していないのです。ホワイト・ロータスの共演者からも『ジャクリンは何に出ているの?』と聞かれましたが、私も知りません(笑)」と公式ポッドキャスト(動画)で明かしています。

シュワルツェネッガー

シーズン3ではネポベイビーの起用があったのも話題になりました。アーノルド・シュワルツェネッガーの息子パトリックは立派なアルファメイル長男サクソンを演じていました。

パトリックは全裸になり、近親相姦まがいの描写も立派にこなしています。この近親相姦シーンについてパトリックは「この経験がサクソンの人格を破壊したと思います。エゴが踏みにじられ、人格も失った。でも死んで、また生まれ変わることこそ今シーズンの大きなテーマの一つだと思います。」と話しています(記事)。

風刺ニュースサイトのジ・オニオンはパトリック・シュワルツェネッガーについて「手□キをされる役しか回ってこないのではと心配している」との記事を投稿しています。

「パトリックのおかげでネポベイビーも血の通った人間なんだとわかった」と投稿する人がいました。

余談ですが、ラトリフ家の次男ロクランを演じたサム・ニヴォラも両親が俳優のネポベイビーです。

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サム・ニヴォラはアイリス・アパトー(ネポベイビー)と交際中で、アイリスはシーズン3の撮影地タイまで同行していたそうです。

争い?

残念ながら楽園を描くホワイト・ロータスの舞台裏でも争いが発生してしまったようです。ホワイト・ロータスの特徴的な挿入歌をプロデュースしたチリ人音楽家クリストバル・タピア・デ・ベール(Cristóbal Tapia de Veer)はマイク・ホワイトと仲違いを起こしシーズン4での楽曲提供はなくなったようです。

シーズン3のテーマ曲は実はもっと長く、もっと盛り上がるはずだったようですが、マイクは途中で切る判断をしたためのようです。

マイク・ホワイトは反論としてラジオ番組でこのように語っています(投稿)。

彼はあんまり僕を尊敬していないようだった。暗くて尖った印象を持ってほしいみたいだけど、僕はリアリティ番組とかが好きだからさ。僕らが口論したように言ってるけど、メールでのやりとり以外、言い争いをしたことはないよ。ただ、僕が注文を付けただけ。僕から指示を受けるのが我慢ならなかったのかな。僕を尊敬してないから指示通り修正するのが嫌だったのかな。最終回が公開される3日前にニューヨークタイムズ紙から暴露記事を出されるとは思ってなかったから、驚いたよ。卑怯だとは思うね。

ホワイト・ロータスの共演者同士でも、いろいろあったとティモシー役のジェイソン・アイザックスは話しています。「キャンプのようでもあり、刑務所のようでもあった」と表現しています。

誰と誰がどのように問題があったのかは、明言していません。酷暑のタイで半年間、仕事をするのは大変だったようです。

おまけ

ストレスまみれで視聴者の負担しかないシーズン3でしたが、「これが理解できないのはお子様なんだよ!」と投稿するマゾ気質の視聴者もいます。

よくできた作品ですが、何度も見直すには精神的負荷が大きすぎます。

ビクトリア役を務めたパーカー・ポージーの強烈なアクセントが話題になっていました。

実際、ノース・カロライナ州に生まれ育った視聴者からすれば、当然のアクセントのようです。

「私、似てる?」と投稿したのはTikTokユーザーのnorcalflowerさんです。彼女は「最近、知らない人から笑顔を向けられることが多いんだけど。先日はズンバレッスンに行ったら『あなた、ホワイト・ロータスに出てる人に似てるわ!』と言われました。キャリー・クーンに似てると思われたみたい。褒め言葉ですね。」と話しています。

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