ファッションインフルエンサーのエイミー・ロイランド(Amy Roiland)が炎上しています。エイミーのTikTokフォロワー数は58万人、Instagramフォロワー数は22万人です。
エイミーは娘をかわいくスタイリングする動画で人気になりました。
エイミーはスマック(@smacmccreanor)が所有しているスタジオを無料で使わせて欲しいと要求をしていたようです。スマックのTikTokフォロワー数は250万人です。
スマックはエイミーから送られた高飛車で思い上がった音声とメッセージ内容を暴露していました。スマックの動画はすでに削除されています。
エイミーの問題
スマックは11月中旬に暴露動画を投稿していました。こちらのWasabiの動画25秒から、暴露されたエイミーのボイスメッセージの内容です。
「20分間、あなたのスタジオで無料で娘との動画撮影で利用させてほしいとお願いしたのに、それを断るなんて! 私がどれほど案件で稼いでいるか知らないの? 動画で宣伝してあげるって言ってるのに、インフルエンサーとしての常識が無いなんてこのアカウントを管理している人は90歳なの?」のような内容をエイミーは話しています。
スマックはさらにエイミーから送られたメッセージ内容も暴露していました。スマックは「有料のスタジオなので、予約したお客様のみに貸し出しています。」と返答していますが、エイミーはフォロワー数といいねの数を誇張して、宣伝するから無料で使わせろと要求しています。
スマックに断られた後のエイミーは気分を害したようで、スマックに「私のインフルエンサー仲間にもあんたがどれほど失礼か言いふらしてやる」と脅迫じみたことを送っていたようです。
アカウントを消す
スマックの暴露動画が話題になると、RedditやTwitterでも拡散します。YouTuberのスウェル・エンターテインメントもTwitterで騒動を紹介しています。
fashion influencer Amy Roiland has deleted her tiktok following the release of a voice note she sent to a studio that wouldn’t let her shoot there for free pic.twitter.com/HYJwKxa2bt
— ✨amanda✨ (@luvu2golka) November 13, 2022
エイミーは2日間だけTikTokアカウントを消して、その後復活しています。エイミーのInstagramアカウントは鍵付きになったままです。
しかしエイミーの炎上はここで終わりません。TikTokアカウント@panamakinnellさんはエイミーから意味不明なマウンティングをされたことを暴露しています。@panamakinnellさんによれば、エイミーから突然「私は人気アニメ『リック・アンド・モーティ』の原作者ジャスティン・ロイランドの妹よ」と自慢するDMを受け取ったそうです。
@panamakinnellさんは「何でこのメッセージを送ってきたのかわかりません。とりあえず、自分は有名人だぞと言いたかったのかな。非常識なので一緒に仕事はしたくないですね。」と話しています。エイミーの屈折した人物像が浮き彫りになります。兄の自慢をして何になるのでしょうか?
さらにマーケティングをしている@jesstheprequel2さんは、「マーケティングの観点でインフルエンサーのフォロワー数や再生回数なんて何の意味も無い1。」とエイミーを批判しています。
よくある事件のあまりない特徴
インフルエンサーがアーティストに(宣伝してやるから)無料で作品を作れと要求したり、店舗に(宣伝になるから)無料で利用させろと要求したりする事件はよくあります。
今回も同種の事件ですが、今回の事件には奇妙なところが二つあります。一つは、この手の要求をするインフルエンサーは社会経験の乏しい二十歳前後の人が多いのに、今回のエイミーはおそらく三十代以上であることです。社会経験が乏しく、インフルエンサーとして急に稼げるようになってしまった場合、まともな判断ができなくても半分仕方ないのですが、エイミーはそうではありません。
もう一つは、自分よりフォロワー数がずっと多い相手に無茶な要求をして晒されていることです。フォロワー数の差に気づかず無茶な要求をしたのは、若いインフルエンサーたちにとっては当然の習慣が付け焼き刃でしかないからでしょう。エイミーがスマックを90歳なのかと非難しているのは、おそらく自分がインフルエンサーとして年齢が行き過ぎていることを気にしていることの反映だと思われます。
本人が年齢を気にしている証拠に、過去には女優として活動したこともあったようですが、今は娘のスタイリングで人気を得ています。
この事件は子どもや若い人に人気が集まりやすいことから発生したゆがみの一例だともいえます。母親のSNS上で被写体になったことが娘にとっていやな思い出になっていなければよいと思います。