CoDとWoWのActivision Blizzard社が女性社員への給与差別・セクハラでカリフォルニア州当局に訴えられる

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米国のゲーム大手アクティビジョン・ブリザード社が米カリフォルニア州公正雇用住宅局から業務内容の改善を求めた訴訟を起こされています。大手ゲーム会社の恐ろしい実態が報じられ、海外YouTuberはこの話題で持ちきりです。

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女性従業員への差別待遇

第一報をブルームバーグが2021年7月21日に出しています

アクティビジョン・ブリザード社コール オブ デューティシリーズウォークラフトシリーズで知られる有名企業です。現在9000人以上の従業員がいます。

カリフォルニア州公正雇用住宅局(California Department of Fair Employment and Housing)が2年間にわたり調査したところ、アクティビジョン・ブリザード社内で不適切な労働慣行が見つかったとロサンゼルス郡上級裁判所に提出された訴状に書かれています。女性従業員への差別(賃金格差、昇進差別、契約終了時の待遇差別)、ハラスメント、報復的行為が指摘されています。訴状には、女性従業員へのセクハラが日常的にあり非常識な行いが見逃されてきた環境は大学の男子寮さながらであると表現されています。

アクティビジョン・ブリザード社は問題が発覚しても業務内容を改善する努力を怠り、適切な措置を講じなかった疑いがあります。カリフォルニア州公正雇用住宅局は「アクティビジョン・ブリザード社の男性従業員はゲームで遊んでばかりいて仕事は女性従業員に押しつけ、セクハラ的な冗談や性的暴行に関する冗談を言っていた。」とあります。

泥酔して出社し、セクハラに及ぶ男性従業員もいたとあります。女性は従業員全体の20%で、女性がCEOになったことはありませんでした。女性従業員の証言では、女性は昇進が遅れ、子どもを保育園に送り迎えするのは社内では歓迎されず、社内の授乳室はしばしばミーティングルームとして使われてしまい利用できなかったそうです。訴状には、女性従業員が上司にセクハラを報告するも、上司は男性従業員を口頭で注意をしただけで処分はなかったとも書かれています。

訴状で一番、問題視されているのは「男性上司と出張中に女性従業員が自殺している。警察の捜査で、男性上司は出張に大人のおもちゃを持ってきていたと明らかになった。」という箇所です。さらに「その女性従業員の裸の写真が男性従業員間で共有されていた1」ことも問題になっています。この女性従業員は激しいセクシャルハラスメントを受けていたとあります。

カリフォルニア州公正雇用住宅局は裁判所に、賃金の見直し、女性従業員および解雇者への未払い賃金の支払いを命ずるように求めています。

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アクティビジョン・ブリザード社の反論

これに対し、アクティビジョン・ブリザード社は声明を出しています。

「アクティビジョン・ブリザード社は公正で平等な業務を心がけている。カリフォルニア州公正雇用住宅局の訴えは不当である。さらに、社員旅行中に自殺した女性従業員は本件とは無関係で、このような取り上げ方をするのは遺族の方に失礼である。」と反論しています。内部通報も精査して厳正に対処していると主張しています。

訴状を読んだムタハはこのように話しています。

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(2024年8月25日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

訴訟なので、公正雇用住宅局側は問題を大きく見せようとし、一方でアクティビジョン・ブリザード社は問題を小さく見せようとしていると思われます。今後の経過に注目です。

これは業界の問題だと指摘する声もあります。

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(2021年9月29日:削除されたツイートをキャプチャ画像で置き換えました。)

参考:Activision Blizzard Sued Over ‘Frat Boy’ Culture, Harassment (1)
Image: AllAbout – News

  1. 裸と表現されているが、訴状では女性従業員の局部の写真だったと記されている。
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