人気歌手のテイラー・スウィフトが12枚目となるアルバム『The Life of a Showgirl』を発表しました。世界を巡る『ザ・エラス・ツアー』で大成功を収めたテイラーの新作なので期待値は相当高くなっています。
アルバムは『ザ・エラス・ツアー』の合間を縫って制作をされたので、テイラーの現在の心境を知る貴重な機会になるとファンは思っていました。しかし、蓋を開けてみると「歌詞の匠と言われていたテイラーはどこにいったの?」「聞いていられないほどダサい」「そんな内容知りたくない」と古参ファンがある意味、目覚めてしまうほどの内容だったようです。ミレニアル世代特有の冗談があったり、直接的すぎる性的な表現があったりでファンは引いているようです。
批評を受けて、スウィフティーズの一部は「策士のテイラーはあえてダサい内容を公開しているのだ。すべて計算である。テイラーの凄さは数年経って初めて理解できる」といった理屈を展開しています。
SNSに投稿されているテイラーの新アルバムへのリアクション、批評などを紹介します。
もだえるファン
こちらの動画ではテイラーのファンが新曲を聴いてダサすぎて笑い出しています。トラヴィスのモノについて歌っていると解釈されているWoodの歌詞は口ずさむのも照れくさくなる内容です。
テイラーの新アルバムの雰囲気を例えるなら…このような印象になるそうです。ミレニアルの若い頃に流行ったもの、味付けのない茹でたチキン(白人の好み)、かっこつけているティーン、センスのないイラストなどが並べられています。
テイラーのファンじゃない人からすれば、新アルバムはこのように聞こえる、といった動画も大量に投稿されています。「私はブロンド、あの子は黒髪、クソくらえ、私とヤって…」と歌っています。
こちらの投稿者は「トラヴィス・ケルシーのモノがデカいとか岩のように硬いとか知りたくないよ〜。あの曲がそんな意味だなんて知りたくないよ〜。」とテイラーにメッセージを送っています。
他にもギャビー・ハナが作ったような曲とも評されています。外見がよくなければ、これまで売れていたのでなければ、テイラーの新アルバムは記録的な売上げにはならなかった、というのが大方の見方です。
こちらの投稿者は「確かにアホになるほどトラヴィスとヤッたんだろうね。だってこのアルバムはバカみたいだ。テイラーがカントリーソングを歌って田舎者風の話し方をわざとしていた頃のアルバムの方が良かった。私が10歳くらいのときの。最初にアルバムの曲を聴いたときはAI生成された曲かと思ったよ。それくらい悪かった。サブリナ・カーペンターが男性のアレで歌ってるのを見て『私もできるよ!』って作ったのかな。……できてないよ。もうしないで。」と話しています。
こちらはスウィフティーが「もう無理かもしれない」とリアクションをしている様子が投稿されています。
歌詞の批評についてはこちらのリアム(Liam Donovan)の動画でされています。
テイラーファンの擁護
有名なスウィフティーのストリーマーQTシンデレラは「あの名曲づくしの『THE TORTURED POETS DEPARTMENT』はグラミー賞をひとつもとっていないんだよ。だから今回は大幅に進路変更をしたんだと思う。ショービジネスと言えば大量生産、だからこのアルバムはそれを反映しているの。私は大衆受けする曲をピーナッツバター・サンドイッチと呼んでいる。誰でも楽しめる、夜中のおやつにぴったり。結局、みんな化粧しながら聞くんだよ。」と話しています。
やや強引な理屈ですが、QTがテイラー信者であることだけは理解できる発言です。
ざわざわするその他の界隈
新アルバムの曲『Actually Romantic』はチャーリー・XCXへの当てつけが入っているのではないかと解釈されています。そのため、チャーリーのファンはテイラーの新アルバムの歌詞をいじっています。
こちらの投稿では「長女は生け贄になるから狼のようになりかっこよく着飾った」という歌詞を「本気でこんな歌詞あるの? 真面目に答えて」と投稿されています。
is this a real lyric I need everyone to be serious with me https://t.co/KrvQ9L0VZ2
— Sophia Benoit (@1followernodad) October 3, 2025
他にも新アルバムの特典映像がAI生成動画だったことが批判されています。これはテイラー本人の意向と言うよりも外部に委託した者が手抜きをした可能性がありますが、アーティストには真っ当な報酬を与えるべきという主張を続けてきたテイラーにはあってはならない失態でした。
ローリング・ストーンズ紙は新アルバムを10点満点の評価していますが、これについても「買収されている」と言われています。その他の媒体では4点から6点ほどの評価になっています。
テイラーは以前から幸せで満たされてしまうと作品の精彩が失われるのではないかと恐怖していたそうです。しかし、今回の低い評価が、再びテイラーの野心に火を付けるのではないかとこちらの動画で話しています。
『ザ・エラス・ツアー』の舞台裏を撮ったドキュメンタリーを発表し、強欲な方法で作品を売り続けるテイラーに「借金でもしてるの?」と皮肉が投稿されています。
Is she in debt? https://t.co/ZLqX3WIjiM
— 💎🍾 (@TheRocSupremacy) October 8, 2025
どんな内容であれ、今後もテイラーの作品を聞きたい集めたいファンはまだまだ大勢いるのでテイラーの人気は消えることはなさそうです。